令和3年度イリオモテヤマネコ保護増殖事業検討会

 3月11日午後1時から国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターで令和3年度イリオモテヤマネコ保護増殖事業検討会が開催された。

 これは毎年実施されているもので、イリオモテヤマネコの保護増殖を目的に取り組まれている事業に関し、内容をオブザーバーとともに委員が検討会を開いて、保護増殖を進めるもの。

 石井信夫東京女子大学名誉教授を座長に伊澤雅子北九州市立自然史・歴史博物館長ら検討委員5人とともに、各関係機関のオブザーバーが参加して、イリオモテヤマネコの保護増殖に関して、意見を交わしていた。

 まずは、環境省からはイリオモテヤマネコの交通事故などで轢死や年老いて行方不明となった事例など、多数の現況を紹介。また、イリオモテヤマネコの交通事故をなくすために、自己が多いポイントでの草刈りや、広報活動が紹介されていた。

 竹富町世界遺産推進室や、沖縄県自然保護課、JTEF西表島支部やまねこパトロール、独立行政法人国際協力機構、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄など、幅広い参加者が、各機関で取り組んでいるイリオモテヤマネコの保護に関する情報を発表。

 この日は、西表島古見にあるイリオモテヤマネコ研究拠点でもある改築中の野生生物センターも紹介されていた。

1995年開所され、地域と研究の共存を念頭に運用された同センターの活動から、2007年頃のイリオモテヤマネコ減少を憂える状況が話題となった頃が懐かしいものがあるイリオモテヤマネコの保護増殖事業。

 今は、現状維持的な状況に幾分危機感を脱した現状を報告し、減少傾向を憂えつつも、深刻度が薄れている分、イリオモテヤマネコ保護増殖事業の成果ともとらえることが可能な会議報告となっていた。

 世界遺産となった西表島の表看板になるイリオモテヤマネコの今の状況は、世界中の人が関心持つところへ誘われようとしている。今後のより新たな取り組みに、注目が集まる。

(流杉一行)

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