平良海馬選手に市民栄誉賞  授与式と自主トレ挨拶

 1月5日午前8時50分、石垣市役所2階の応接室で、西武ライオンズの平良海馬選手への市民栄誉賞授与式が行われた。

 午前9時からの予定が早めの当人の到着で、そのまま授与式が開催されていた。

 一昨年に県出身者初の最優秀新人賞をパリーグ部門で受賞。新人王の称号を獲る。

 その勢いが、昨年開花して、開幕から39試合連続無失点を記録。オールスターに参加し、東京五輪では、金メダルに。この活躍が認められての市民栄誉賞の授与となった。

 石垣市の市制施行記念日である7月10日に授賞式を実施するところ、その時期はペナントレース中でもあり、今回島での自主トレで市長表敬するこの日に、授賞式がおこなわれた格好。

 表彰状と花束などを受け取り、平良投手は「こどもたちに、憧れられる選手になるよう頑張りたい」と、抱負を述べていた。

 平良海馬選手といっしょに応接室に挨拶に来たのは、平良海馬投手と同じ西武ライオンズの佐野泰雄投手と、楽天イーグルスの佐藤智輝選手、独立リーグの四国アイランドリーグPLUSの徳島インディゴソックスの福田真啓選手。

3名とも投手で、佐野選手は3年前の2019年に菊池雄星選手といっしょに自主トレに来島している。

 来シーズンに向け4選手で石垣市での自主トレを実施するのが目的の来島ゆえに、当然、ジャージ姿となった平良海馬投手。結構気にしていた。

 石垣市の市民栄誉賞は、これまで5人、1グループ(3人)に贈られている。(人数は8人)

 13度の世界チャンピオン防衛記録で知られる元ボクサーの具志堅用高氏、洋菓子のエーデルワイス創業者の比屋根毅氏、歌手で「なだそうそう」が大ヒットし、NHK紅白に連続出場した夏川りみ氏、書画家で茅原書藝会を主宰する茅原南龍氏、「恋しくて」が大ヒット、「島人の宝」でNHK紅白に連続出場のバンドBIGIN、プロロードレーサーで五輪に連続出場の新城幸也氏。そして今回の平良海馬投手。

 県出身初の新人王を受賞した次の年に、連続39試合無失点記録を生み、大いにプロ野球ファンを沸かせ、オールスター選出から東京五輪での金メダル獲得と世界1位を経験し、全国的な注目を集めての市民栄誉賞。しかも23歳と最年少の受賞でもある。若さから今後の活躍が一層期待される。

 2017年11月16日に西武ライオンズと仮契約を結んで会見で語ったのが「フルスイングする柳田悠岐選手と勝負がしたい」だった。

 その3年後、2020年に2度目のパリーグMVPを受賞した柳田悠岐選手が最も苦手な投手に平良海馬投手の名を挙げたことは、そのまま2021年の活躍ぶりを兆させている。

 この日本最南端から輩出した若武者の潜在的な可能性は、破格極まりない。

 この日、ジャージ姿をばつが悪そうに、応接室の椅子に座る平良海馬選手だが、誰もジャージ姿を変に思わないのは、誰が見ても申し分のない、史上初の島出身者のオリンピック金メダリストの凱旋だから。

 唯一、首にかけてもらえる中山市長には、これほどのうれしいことはないはず。
  歴代市長の誰も経験していない五輪の金メダルを首にかけたのだから。
 「市長、間違っても噛まないで」と、司会が冗談を飛ばすほど、なごやかな時間となっていた。

 島滞在は7日までの平良選手で(ほかの選手は20日まで)、足首の治療からリハビリが必要な平良選手。

 現代はインターネットの普及で、なんとDAZNでプロ野球の全試合が見られる環境にある。(スカパー契約でも可能)
 よって、その活躍ぶりは日本最南端から見ることができる。

 快進撃は一昨年から。MAX160キロの剛球を引っ提げ、しかもクイックモーションで各球団クリンナップをなで斬りしてきた平良投手。もう、大柄な外人が振り遅れているのだから、見ごたえがある。

 なにしろ抑えの投手は、先発投手と違い、対戦するバッターは強打者が連続する。勝てそうなゲームで7回か8回に登場。打席を重ねて乗ってきている強打者を相手に、1回をぴしゃりと抑える。シーズン後半は試合を締めくくるクローザーになって大活躍。各球団の最強打者3番・4番・5番のクリンナップが出てくるところに、この平良投手が出るのだから、各球団の強力打線に詳しくなってしまう。

 平良投手がサッと3人で抑えることで、流れが西武へいくかに攻撃陣に火がついていくのも野球の醍醐味。絵にかいたように、ドラマチックなゲームがどれだけ生まれたか。

 また、変わっているのは、速球投手にありがちな投げるだけに専念するタイプとは大違いの、フィールディングの上手さ。折れたバットと打球がいっしょに来るやら、倒れたままでファーストに投げるなど、あり得ないパフォーマンスを見せて、プロの解説者をうならせた。

 ヒーローインタビューでも、連続ゼロ試合記録の秘訣を聞く記者に「運です」と、きっぱり活舌よく言い切る姿は、実に痛快。フォアボールで出た走者が3塁まで来ても、失点しない不思議なゲームが続いたミラクルな展開ぶり。

 昨年は、カットボールが直球に近い150キロ代の速さで来る以上、打つ難しさを野球解説者はいう。しかもクイックでくるから間に合わないと。

 間に合っても、手元で変化するので、凡打にしかならない。そして、時々出るMAX160キロの150キロ後半の直球。各球団の4番打者は何度唸ったか。

 平良投手は、必死に投げているから、わからないかもしれない。島で見ている人の心をどれだけ躍らせるか。ましてや、子どもたちの心も。

 石垣市にDAZN助成・スカパー助成とまでは云わない。石垣市のHPから、栄誉市民の活躍の動画リンクもあり得るのでは・・・。

 (流杉一行)
 
 ソフトバンクの嘉弥真選手も左打者の抑えで出てくるし、楽天では八重山商工高校出身の田中貴也選手も打てば大声で叫んでいるし、加えてこの平良海馬選手の大活躍。今期はドラゴンズに移籍の大嶺裕太がどんな活躍となるか。楽しみが止まらない。 
 

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