2022年石垣市成人式 盛会

 2022年令和4年の石垣市成人式が、コロナ禍ながらも2年ぶりに正月開催を実現した。

 1月4日午後2時から、石垣市民会館大ホールで令和4年(2022年)石垣市成人式が開催され、多くの新成人が個性豊かな盛装で詰めかけ、大人と認められる年齢になる区切りの式典に参加していた。

 式典は市歌斉唱と市民憲章唱和が冒頭に盛り込まれているのが恒例で、壇上の仲本長尚さんと稲嶺優海さんとともに、市民憲章を読み上げる際は、会場からともに声を出す新成人の姿が見られた。

 新成人の代表挨拶では、伊良部義智さんと砂川希さんがそれぞれ、社会に出て実感する思いを添えながら、挨拶を披露。

 伊良部さんは「ここにいる仲間が宝物です。10年後、20年後をよりよいものにするために、刺激し合い、躍進できるように、ともに頑張っていきましょう」と、集う新成人へ呼びかけていた。

 砂川希さんは「現在介護士として働いています。命にかかわる仕事をしながら、人とのコミュニケーションの大切さや、介護の知識、仕事の重み、人の助けになる数、社会に貢献することの大切さや難しさを、身にしみて感じながら、日々仕事に励んでいます。楽しい事ばかりではなく、時にくじけそうになり、あきらめたくなることもたくさんありました。そんなときでも続けられているのは、地元の友達や、家族の支えがあったからだと実感しています。」と、社会に出て感じた想いを吐露していた。

 式典のあとは、アトラクションの部となり、座開きとして、新成人者3高校郷土芸能が披露され、新成人によるミニライブも行われた。

 新成人に見せる舞台に新成人による華やかな踊りと生演奏が揃ってしまう、役者揃いの新成人ぶりは、さすが詩の島、唄の島、踊りの島。石垣島らしい成人式といえそうだ。

 なお、この日の市民会館前には、多くの新成人が集い、談笑して再会を喜び合っていた。

 この年代が島に少ないことを知る人には、見逃しがたい光景だが、式典閉幕後のこと。市民会館の敷地から出ることを促す職員らの声には、少しひっかかった。島で長く暮らす人には、そんなことばはでない。

 加えて、晴れの姿を見せる新成人が、どうしてそんな言葉を聞かなければならないか。コロナ禍ゆえの配慮もあるかもしれないが、何か違うように感じた人は、いると思う。残念だ。


 
 (流杉一行)

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