12月4日午前10時から石垣役所新庁舎で第12回石垣島やきもの祭りが開催され、与那国島、竹富島、小浜島、西表島からの参加する16業者が、個性あふれる焼き物を展示販売して、会場を盛り上げていた。
毎年人気の石垣島やきもの祭りは、この日も、開場前から人が並ぶ盛況さは変わらないものの、入り口が市役所玄関とあって、足を踏み入れると真新しい設備とともに、高い天井と広い空間が目の前に飛び込んできて、入場者は小走りに目的のコーナーへ急いで、盛況ぶりを示していた。
5000円と3000円のちゃんぷるーボックスも、瞬く間に完売して、人気のほどを示していた。
渡邊裕実行委員長は「毎年開催しているやきもの祭りを多くの市民に楽しみにしてもらっていることに感謝します。新庁舎完成のこけら落とし的に開催させてもらえると決まって、夏から取り組んで、今回の開催となり、多くの人に協力してもらいました。
コロナで気持ちが浮き沈みする中、今年はやきもの祭りやるのと声をかけられたりしました。今回それに応えることができてうれしいですし、声をかけてもらえたことに感謝したいです。石垣島には陶土となる土がたくさんあります。皆、自由で元気な器をつくっています。ものづくりをする若い人が増え、移住してくる方でも、焼き物好きな人が加わって、将来焼き物屋になりたいという人がひとりでも増えてくれたいいと思います」
と述べていた。
ワークショップのコーナーでは、かえる屋のシーサー作り体験がおこなわれて、シーサーづくりを楽しむ親子の姿も見られていた。
この日、会場には午前だけで1000人が来場。その後、一日で2000人の来場となり、一日だけでは最高の入場者となった。
「広々とした展示ができて、前の中ホールを思い出すと、危険な展示だったと思う」
「こんなに人が来るのには驚きました」
「駐車場スペースで困ることがないイベントは、これがはじめてではないか」
「この会場は、なんといっても天井の高さが気持ちいいです。」
と、新庁舎の意外なイベント会場への変身に、参加業者も来場者も、市役所の新たな活用を喜んでいた。
「後々、南側には公園ができるはずです。」
と、市役所周辺が待ち合わせ場所になる可能性を話す人もいて、市民にとって新たな活用場所が生まれてきている模様。
明日は、10時から17時まで開催される。
(流杉一行)