9月23日午前11時から石垣島屋良部半島の大崎海岸でポンツーン事業を反対する会(和泉航平代表)が会見を実施した。
和泉代表によると、これは今年6月26日に行われた八重山漁協の通常総会でJTB沖縄主催によるポンツーン事業が承認されたことや、八重山ダイビング協会とJTB沖縄間とのトラブルで、ポンツーン事業への疑念を持ったことがきっかけで、島民有志により組織された同会が会見を実施したものとのこと。
なお、同会は今年7月中旬に設立。9名でなり、この日の会見には4名が出席。
会見場所は参加した記者にもわかりやすく、そのポンツーンが設置される場所が見える海岸での実施となった。
会見では、同会は9月1日にJTB沖縄へ、公開質問状を提出したことを発表。同会は「ただ、ありのままの風景を残したい」との趣旨で、石垣や八重山の自然風景をこれから先も残したい一心で反対するとのこと。
ポンツーン事業がどのようなものかわからないまま進んでいることを、地域社会で考え、行動したいとしている。
同会としての現時点での取り組みは2点で、公開質問状とネットによる反対署名運動を展開しているとのこと。(目下、約2500人の署名が集まっているとのこと)
ポンツーン事業がどういうものであるか。また、どんな運用がされるものなのか。それがわからないままでは、事業自身さえ精査できず、反対することしかできないと、詳細な事業を公開することも求めている模様。
質問状の内容は、「海の観光スポットの使用について」の質問3項目、「運用について」の質問5項目、「ポンツーンで目指したい姿について」の質問5項目、「雑排水等について」の質問4項目、「貴社の取り組みについて」の質問4項目の計21項目。
JTB沖縄へはコロナ禍の緊急事態宣言下でもあり、沖縄本島への来島は見送り、郵送による公開質問状で、その回答は、今月末までに要望している。
同会は、今や大企業がSDGsに取り組み、社会貢献へ尽力する時代に、わざわざ自然豊かな景勝地の石垣島で、美しい洋上に自然を害するイメージの取り組みを進める意図が不明と、憤っている模様。
(流杉一行)