2日間で22人陽性判明 八重山

 8月6日午後3時から沖縄県八重山合同庁舎大会堂で第86回八重山地域新型コロナウイルス感染症対策本部会議が開催された。

 この日、会議後には記者会見がおこなわれ、感染状況が発表された。

 8月5日の新規確定患者の届け出は6件。男性3名、女性3名。一人が家庭内の濃厚接触者で、感染源調査で一人がバーベキュー参加。

 去る8月4日の新規確定患者数の16人と突然の増加で、今後新規陽性者の数値がどうなるか気になるところとなった。

 そう、デルタ株の置き換わりで本土首都圏や沖縄本島の陽性者の増加ぶりには、油断できない事態に入っている。

 そんな中、この日の会議後、比嘉千賀子八重山保健所長から、気になるデルタ株の検査が今後2週間に一度、定期的に実施されることとなったと発表。

 これまで検査できた39の検体でデルタ株検査を実施。11件にデルタ株が発見されたという。

 7月26日から29日の12件では8件からデルタ株が見られて、デルタ陽性率は67%となっているが、39件からの数値では、置き換わっているほどの率の高さは出ていない。

 ただ、本土首都圏や主要都市および沖縄本島のデルタ株への置き換わりが深刻で、八重山でも時間の問題と考えられて間違いないが、そこはデータとして出ておらず八重山保健所としては慎重に見ていく模様。

 今は八重山病院の入院は11人で、中等症は2人、軽症が9人。石垣島徳洲会では入院はゼロ。宿泊施設には29人が入っている。
 
 さて、これまで沖縄本島から400キロ以上離れたこの八重山で、観光客や沖縄本島へ仕事で出た人、あるいは帰省者が、島にウイルスを運んでしまう状況は、断続的に続いてきた。累計で838人の陽性患者で出ている。

 ただ、今は7月9日から始まった35歳以上64歳以下の一般ワクチン接種が順調に進んでおり、ワクチン接種者の陽性者は一件もないことを考えると、悲観することもないかも。

 起こっている陽性者増加の実態は、接種をしない選択の下にある人に、見舞われている災難といえそう。

 ウイルスは、人の体内でしか生存できない。感染すればウイルスが生き残るだけでなく、人の体内で変異を繰り返すことで、人体への影響力の高いウイルスになり、増殖もする。

 ワクチンの副反応が怖い人に、後々まとめてくる可能性がある、もっと怖い話かも。
 
 まもなく8月13日が来る。石垣島では7月30日から2度目のワクチン接種にこぎつけた一般人の体内で、2週間経過すれば、体内に抗体が一気にできてくる。その日が8月13日。

 人情として、そこから自粛の空気が日々緩みはじめるかも。こうなると、ワクチン派は安全でも、非ワクチン派は緩みにつられて感染し、無自覚で感染を広げ、熱発してPCRで陽性が分かれば、病院のベットを占有し、いよいよ一般の病人が病院を利用できなくなる。果たして、それですむのだろうか。

 非ワクチン派は熱発しても人目を忍んで、人に接しないようにしないか。

 そこでウイルスは生き残り、変異の温床になる。それが重篤化し白日のもとに晒されたらどうするか。

 もし、ワクチン派がワクチンの有効期間を過ぎた時に、生き残りウイルスに感染されれば、ワクチン接種の意味はなくなる。

 某医師は、治療薬ができてくれば、この事態も変わってくるという。インフルエンザの治療薬タミフルのような特効薬ができれば、ある種、一段落となるらしい。

 また、3度目のワクチン接種も言われ始めている。どうやら、ファイザーでもデルタに感染するという話。変異株が出るたびに、ワクチン追加なのか。もうすぐ薬ができると言われながら、ずっとこの状態が続くのだろうか。

 (流杉一行)
 
 
 

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