石垣市 一般ワクチン接種スタート 初日730人

 7月9日、午前9時半から石垣市総合体育館メインアリーナで一般向けのワクチン接種がスタートした。

 この日、石垣市民の64歳から35歳の一般向けワクチン接種が始まり、7日から予約した約730人の来場者が会場で接種を終えていた。

 平日のワクチン接種が午前からはじまり、医師の配置も2名体制になって、5名の医師が時に3名体制に交代しながら配置されつつ、午前9時半から正午と午後2時から6時までと、来場者にワクチン接種を実施していた。

 来場した市民は、接種券と予診票および身分証明となる免許証か保険証を受付に提示。係員の指示に従って、医師の問診を受ける手続きの後、直に医師の問診を実施。それが終わると看護婦からワクチン接種を受けていた。

 ものの十数秒で接種を終えると、待機場所で15分間、体調に異常が起こらないか、様子を見る時間を取り、ほとんどの人は何事もなく会場を後にしていた。

 過去にアナフィラキシーなどのアレルギー反応を起こした経験がある人は、30分の待機となり、ゼロと書かれた場所で、椅子に座って体調の様子を見ていた。

 ほぼ、予約スタートの日、7月7日に予約をした人とあって、積極的な接種希望者が集まった見られ、テキパキ接種を済ませていた。

 看護師からは、入浴に問題がない事や、飲酒を控えることなどがアドバイスされていた。

 この日は、初日とあって、会場前で待つ人も出たことから、昼のスタートは午後2時を待たずに受付を開始して、接種者ファーストでワクチン接種を進めていた。

 これまで医療関係者、老人福祉施設高齢者、一般高齢者、エッセンシャルワーカーと、ワクチン接種が進められて、ようやく一般への接種にこぎつけた格好。

 高齢者への接種を終え、重傷者の増加を食い止める方向にことは進んできた。次は待望のワクチンの一般接種で、2回目を迎える7月末から8月初旬の2週間後から、接種者に抗体ができてくることになる。

 8月中旬にお盆の時期に多くの接種者が市民の間に揃っていれば、島の経済回復への重要なファクターでもなりえてくる。

 一方で、緊急事態宣言が8月22日まで延期されることになった沖縄県。
 引き続き、自粛を強いられつつある日常が続くのだが、石垣島での陽性患者は、6月12日から陽性判明者は5人以下に減っており、石垣島での新規陽性者は抑えられているものの、デルタ株(インド株)の侵入への警戒を強めつつ、自粛の姿勢は継続している。

 ただ、車の往来数は、かなり普通の時に近づいており、観光客も普通に増えつつあり、弛緩が進む傾向が見て取れて、ワクチン接種の勢いに影響しないか、心配な街の様子といえた。

 なおワクチン接種関係者によれば、順調に一般接種ははじまっており、土曜は1200人ほどが接種会場にあらわれる予定とのこと。

 11日の日曜日が埋まる前に、12日の月曜日が埋まってしまうなど、接種者自身の都合に合わせて、予約は進んでいる模様。

 会場では、ビデオがスクリーンに流され、接種への心配を解消するよう、既往症がある人ほどワクチンを接種したほうがよいとアピール。ワクチン接種による副反応を過度に気に掛ける必要がないことを、告げていた。


 
  (流杉一行)

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