1月4日午後4時から沖縄県合同庁舎2階大会堂で八重山地区新型コロナウィルス感染対策会議が開催され、8人の陽性患者の発生が発表された。
この日の発表で、患者総数は195人となり、200人の大台に近づきつつある八重山の陽性患者の増加ぶりに、懸念が広がっている。
新型コロナウィルスの変異種が各国で感染拡大をヒートアップさせる中、12月に入って、
八重山での感染数が12月23日から連続して増え続けている。
2日に実施した5件の行政検査は3日にすべて陰性と判明。しかし、3日の夜間におこなった保険PCR検査では5名が陽性。4日の保険抗原検査で2名が陽性を発生。同日の保険PCR検査では1名に陽性が発生している。
計8名の陽性者は、陽性が確定した人との濃厚接触者が5人。自らコロナ外来へ来た人が2人。重症(気管挿管:チューブを気管へ入れて酸素を送る)で八重山病院へ入院した人が一人で、ここに来て濃厚接触者の陽性判明者が続出している。
八重山保健所は、陽性者の発症経緯が追えているとして、市中感染には当たらないと述べる。
ただ、濃厚接触者の元になる発生源を追っていくと、島外から来た人に接したとされる漠然とした内容しか分からず、どこの誰かが特定できず、時間の経過を考えると、無症状であれば14日間後、すでに陰性になっている可能性があり、判明はできないとのこと。
陽性になっても、14日間ほどで無症状のまま、陰性になる人が、市中にたくさん現れて拡散を繰り返すことも考えられてくる。
宜野座葵八重山事務長は、「濃厚接触者となった人には、不要不急の外出を避けてほしい」と述べ、さらなる自粛を要請していた。
(流杉一行)