第11回石垣島やきもの祭り コロナ禍から初の青空開催 

 12月12日、13日の二日間、石垣市真栄里公園で第11回石垣島やきもの祭りが開催された。

 今回は、コロナ対策で初の屋外での開催を決めていた。そのため先週の5日、6日開催は雨で次週延期となり、ずっと雨と曇りが続く日々で、昨夜まで雨が降り止まず関係者は心配した模様。

 ところが突如好天に恵まれ、思い切った青空開催が大当たりとなり、12日、初日の来場者は1620人とこれまで最高の人出となった。

 この日、会場入り口では、来場者に体温測定と手の消毒が行われ、万が一のために連絡先も記入してもらい、入念なコロナ対策を実施。

 会場内でも、ひとつのブース内で4人以上が隣接しないよう、ソーシャルディスタンスを保ちながら、焼き物を物色。

 距離を聞いて気にしながら石垣島の12業者のテントを回り、気に入った器を買い求めていた。

 今回の焼き物祭り実行委員長の竹田智生さん(かえる屋)は、屋外での開催を

「皆で話し合って、中ホールでもいいという声もあったのですが、コロナ対策から野外の方が安心ということで決めました。」

 と述べつつ、

「ある意味、新しいことができたので、今後にもつながるかと・・・。将来、外でやる形も飲食が絡んだ形とか、焼き物フェスという感じでできるんじゃないかと。前に進める形で可能性が広がったと思う」と述べ、副産物を喜んでいた。

 参加したのは、やちむん屋太朗窯、工房谷池、やまばれ陶房、川平凛火、山口晋平、島いろ窯、陶工房天竺、こむ工房、つね吉工房、かえる屋、高林奈央の11業者。

 ここのところの12月の連日の長雨は、八重山では珍しいもので、来場者も久々の好天を喜んでいた。

 石垣島地方気象台によると、西高東低の冬型の気圧配置から、大陸の発達した高気圧の影響で、太平洋側尾の低気圧との間の谷に八重山地方は入るため、曇りや雨が続き、ちょうど1月・2月によくみられる形。

 12日は、西の高気圧が東へ寄って、低気圧との距離が縮まり、気圧間の等圧線が細かくなることで、離れた場所の気圧差が緩み、好天となった模様。

 これは明日まで続くと予報されており、明後日の14日は再び大陸の高気圧が張り出して、天候は崩れるとのこと。

 13日まで開催の焼き物祭りは、コロナ禍ながら天も味方する幸運な高気圧の東移動で、忘れられないイベントになったかも。

 なお、13日の来場者数は1200人で、二日間の合計が2820人と、コロナ禍にかかわらず大盛況の焼き物まつりとなった。(例年、二日目は800人ほどとのこと)

 コロナ対策で、思い切った青空開催が幸いした模様。新年に向け新たな食器を用意する人が、このまつりを年の瀬の年中行事として、期待して待っているのかも。

 これも11回続けた成果。島人のリピータをゲットしている焼き物まつりは、顧客を持つことの大切さを教えてくれている。

 (流杉一行)



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