10月20日、午後4時から八重山合同庁舎2階大会堂で第46回八重山地区新型コロナウィルス感染症対策本部会議が開催された。
この日も八重山保健所長の国吉秀樹所長から新型コロナウィルスの感染状況が発表された。
確定患者数は5人で、昨日に会見で発表した後にかりゆし病院で陽性の判明した人が一人。
本日20日に10月18日の行政検査の検体76件から、陽性4人、陰性72人が判明した。
合計5人の陽性患者が確認され、4月以降の患者総数は94人となり、7月以降では90人。
かりゆし病院関連だけ33人で、16日から4日間でこれまでの陽性患者数全体の3分の1以上を占める事態となっている。
八重山病院には20人が入院し、かりゆし病院で入院する人は5人。宿泊施設(最大50室)は8人が入った。まさに最悪の事態。
八重山病院では、21人まで対応可能ということで、もはや1人しか余裕がない状況。
県は、利用可能なベッドに関し、陰圧装置の有無に限定せず、島の病院を活用。利用可能な病室準備にフレキシブルに対応する模様。
明日また103件の検体検査が発表される。もし、また感染者が出れば、重篤な人を八重山病院へ優先入院させ、中程度の人はかりゆし病院、あるいは徳洲会病院への入院となることになり、それでも厳しくなれば、沖縄本島との連携も視野にあるという。
明後日は本日行政検査をした101件の結果がでてくる。2日連続による3桁の検体採取は、全患者や入所者および職員全員のPCR検査を実施したいとした境田医師の意向に沿ってのもの。
かつて西表島のBBQから発した家族感染の事態を考えると、家庭での感染は自然に起こってくる可能性は低くない。
しかし、保健所の調査から実施しえるPCRは、濃厚接触者認定の条件クリアありきで、そばで15分間話をしたことが濃厚接触となり、対象となるが、そこに至らないものは認定されない。
もし感染していても、熱発からのコロナ外来への連絡がなければ、判明しないことになる。
島での市中感染の潜在的な可能性は、もともと無症状の状態でウィルスを巻き散らせる新型コロナウィルスの性格から、島内へ新石垣空港からの流入を本格的にスタートさせた時点で始まっている。
「たられば」は意味がないが、今思えば島内での経済の地域循環を優先して取り組み、観光客は一か月以上の長期滞在者だけを呼び込んで、観光客も帰省者も最初の14日間をホテルで自粛してもらえる人だけに、来島を認める形にするなりすれば、島はコロナを発せず、安心できたはず。
そこまですれば、海外旅行好きの人々が八重山に安心してこれたはず。
そもそも那覇から400キロ以上離れた離島に、なんでコロナウイルスが来るのか。
元来、SARSやMARSが世界で流行った時、次なるコロナを想定して何か対策をしたか。
危機意識が薄いから、航空機内にコロナウイルスを乗せないための施策が、出す方も受ける方も、手薄いままで再開できたのだ。
一部の目立ちたがりで口がうまいばかりの人々に、投げている県民や国民が悪いのかもしれないが・・・。
(流杉一行)