コロナ延期から少人数で星野集落入植70周年碑除幕式

 9月20日午後1時半から星野共同売店横で星野集落入植70週年記念碑建立の除幕式が開催された。

 開会のことばに立った平良雅樹公民館長は、3月15日に予定された除幕式が新型コロナウィルスの感染拡大防止からずれ込み、ようやくこの日実現できたことに触れ、三密を避けるために少人数での開催となったことを詫びていた。

 平良公民館長は70周年事業として公民館の外壁塗り替え、防水加工、暴風戸設置、室内タイルの貼り替えを実施したこと、記念碑の設置や備品の購入をしたことを報告。個人、企業からの寄付で実現できたことに感謝していた。

 館長は星野集落に触れ、昭和25年3月16日に大宜味先遣隊16戸17人により開墾が始まり、未開拓の原野を開拓し、生活基盤を確保したのち、家族を迎えて、「自然災害、害獣被害さらにマラリアの脅威との戦いなど、想像を絶する苦労があった」と、今の時代からは想像もつかない当時に触れ、入植者の偉業を讃えていた。

 館長は「大宜味村に続き、玉城村、宮古島から入植された方および、星野地域住民とともに若者が帰ってくる場所、過ごしやすい環境をつくっていくのが私たちの開拓的な使命だと思っている」と述べ、除幕式の挙行を喜んでいた。

 挨拶の後は、大城初江さん、平良ミエ子さん、砂川正義さん、砂川ヨシ子さんと公民館役員らによる序幕が行われた。

 記念碑は、入植者之碑と記され、第一次大宜味先遣隊17人、第二次大宜味先遣隊9人、地元入植者5人の名前が掘られており、原野に立って村作りに尽力した人々の名を掲げて、その村の始まりを担った人々を讃えていた。

 このあと序幕に加わった住民代表の4人による献花が行われた。先遣隊遺族代表の大城初枝さんと歴代公民館長代表の金城政男さんに記念品の贈呈がおこなわれていた。
 

 (流杉一行)


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