第2弾の八重山市町会チャーターはマグロフライト

 市町村が連携して飛ばす貨物専用便の「南風ぬ便り(ぱいかじぬいやり)」チャーター便の第2弾が、福岡経由羽田行きと経由地を増やして実現した。

 6月3日午後3時半、新石垣空港を離陸したのは、石垣発福岡行きNH8587便で、約20トンの貨物とともに、福岡空港を目指した。

 前回は17本の本マグロが積まれたが、今回は、数が増え38本と破格な積み込みで「本マグロフライト」と、今回のフライトを特長づけた。

 今回も八重山市町会がANAの機材でチャーター便を飛ばすもので、所定の運搬料金は荷主が支払うのは通常通り。

 チャーターに関しては八重山市町会が費用を補填する形で、八重山市町会は政府の新型コロナウィルス感染症対応地方創生臨時交付金(4月20日閣議決定:全国市町村限度額3530億円:沖縄の市町村限度額は55億4295万7000円)を活用して、コロナウィルスの感染防止の観点で物流が止まっている状況の中の克服で計画を申請。臨時交付金ながらも自治体の主導でチャーター便が組まれたもの。計画の先行受付が5月20日で最終受付は29日と短期間に滑る込めた格好。

 さて、今回のフライトは、福岡でセリにかけるマグロや野菜類を下ろし、一路羽田に進路を変え、NH8588便としてフライト。午後8時45分に羽田に到着。

 緊急事態宣言解除直後ながら、東京アラートが発令される厳しい状況の東京に石垣島の産品が送り込まれた。なお、この日下ろされた本マグロは、4日の豊洲や川崎などの魚市場で競られる。

 今回の第2弾では与那国町からカジキマグロ4本が、3日午前10時石垣島着の空便で運ばれ、この日の「南風ぬ便り」に積載された。前回、第一弾では石垣市と竹富町の品が運ばれ、石垣市の本マグロに1キロ1万円の値がつき、関係機関を沸かせたことから、第2弾に与那国町もカジキマグロをと刺激。

 新型コロナウィルスから自粛のトンネルで暗くなる経済だが、「南風ぬ便り」は互いに影響しあって充実度を高めている。

 なお、第3弾が6月10日に予定されており、関西経由羽田という貨物便が飛ぶ。

 およそ、第10弾まである可能性があり、期待される貨物便「南風ぬ便り」だ。

 加えて、5日から断続的にANAが、羽田便を1往復復活させる。7日、12日、14日と飛ぶ予定で、緊急事態宣言解除後の最初の本土直行便となりそう。しかも、機材はB767。中型ジェットで260人クラスの来島となる。

 東京からの観光客の来島が、迫っていることは、関係各機関は自覚したい。

 まず、空港で発熱者を発見した場合の、PCR検査に誘う体制づくりも、急いでほしい。

(流杉一行)

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