2020年5月22日(金)石垣市種苗供給施設にて、崎枝小中学校の生徒を対象に、
シャコ貝教室が開催されました。
授業でパイナップル等は育てた事があるが、シャコ貝の取り扱いは今年が初めてとの事。
数が減ってきているシャコ貝に焦点をあてたのは、理科を担当する林達也先生。
林先生は、受精から養殖、最終的には放流か食べるか…命の流れを学べる授業を企画。
協力してくれたのは川畑ジョナタスさん。生徒達にシャコ貝の種類や、受精の流れを教えます。
シャコ貝教室はこれで二回目の開催。
第二回目の授業内容はシャコ貝の採卵。
崎枝小中学生の生徒達は、本日採れる卵を一年かけて養殖させるとの事。
この授業は、総合・理科の教科で行われる。理科の授業で、受精の観察にも組み込まれる予定です。
(養殖する場所は川平にある水産海洋技術センターに協力してもらい、大型水槽で観察する予定。)
時間の限られた中で、今この時にシャコ貝がちょうど産卵するかは誰にもわからない。
長い時間、みんなでシャコ貝を観察します。
用意されたシャコ貝はヒメジャコと、シラナミガイ・トガリシラナミガイ三種類。
シャコ貝は精子を出した後、卵を排出します。なので精子と卵、両方が出るのをジッと待ちます。
待つ事1時間ほど、ひとつのシャコ貝が精子を排出。共鳴するように残りのシャコ貝も少しづつ精子を排出します。
しかし卵がなかなかでてきません。子どもたちは根気強く観察してたまごを待ちます。
今日はもう見れないかもしれない、と、事前に川畑ジョナタスさんが採卵しておいた卵を顕微鏡で観察しようとしたその時!
みんなの期待をうけ、満を持して卵を排卵。
排卵した貝を個別にし、しばらく続く排卵の様子をみんなで観察しました。
ゴマみたい!向日葵の種みたい!と嬉しそうに感想を口にします。
林先生、顕微鏡でみえる映像を最新のスマートフォンカメラで撮影。顕微鏡×スマホのズームで鮮明にうつります。
(林先生より提供いただいたスマホで撮影した顕微鏡の様子。赤い丸で囲まれているのが、シャコ貝の卵)
最後に協力していた川畑ジョナタス先生たちに生徒より感謝のあいさつ。川畑ジョナタスさんからも、「この活動を通して、子ども達には住んでいる所の自然や保護活動について興味を持ってもらいたい」と、みんなへの思いを伝えた。
この卵を一年かけて養殖・観察し、研究結果は学習発表会等で報告する予定だそうです。
貝の成長過程はもちろん、それをみた生徒たちが何を思うのか。今からとても楽しみですね。
(Mi)