コロナ禍に負けずJAがトライする、ドライブスルー方式の半額石垣牛サービスが協和ガス駐車場で、5月2日午前9時からスタート。
30分以上前から生まれた長蛇の列は、四方八方の周辺の信号機にまで及んでしまい、信号機交差点では3方向からの列待ちの車で、その先にも長蛇の列。
長間橋からの信号機からしかたどり着かないために、集まった車は計り知れず、東方向には桟橋通りまで長蛇が伸びたというから、見たことも聞いたこともない車列が生まれたことになる。
「これなら、長蛇が一本道になるサッカーパークあかんま辺りでやれば、混乱はなかったのでは」という声も漏れてきた。
子牛を飼う畜産農家も様子を見に見て、長蛇の列に驚いていた。
清々しく晴天のゴールデンウィーク初日の土曜の9時に、大挙して集まった石垣牛半額フィーバー。購入できた人は、うれしい一日。できなかった人には、これまでにない長蛇の列は、思い出に残る。
「石垣の人が、列にこれだけ集まるのが珍しい」そういう老人もいて、世代の変化も感じさせる光景ともいえる。
JAおきなわが用意した500セットは17分ほどで売り切れて、あとは待たされた車が長蛇に取り残された。
「始まる30分前から車列に入ったが、動かないので、延々50分待った」と、残念がる人。
警察も事情を聴きに動きはじめて、計算外の殺到ぶりに、困惑を隠せないJAおきなわ。ひたすら終了を告げに信号機付近で、謝りながら終了を告げていた。
新型コロナで生まれる長蛇の列は、救援物資やガソリン給油のイメージだが、高級牛肉ながら地元産の石垣牛の半額でのドライブスルー殺到は、のどかでいいかも。
島民には、観光客の入域を断る感覚がある以上、肥育農家を支援する島民が多いとも受け取れる。なにしろワンセット5000円は、安くない買い物だから・・・郷土愛でちょっと贅沢してみようという気持ち・・・。わかる。
(流杉一行)