祝賀会中止で桃林寺花まつり開催

 4月8日は仏教の開祖であるお釈迦様が生まれた日とされる。

 石垣市大川にある臨済宗妙心寺派南海山桃林寺では、この日の午後2時からお釈迦様の誕生を祝う花祭りが行われ、灌仏会と桃林寺定期総会がテントを張った境内で開催され、約50人が集まっていた。

 境内で午後2時に鳴り始めた鐘の音とともに、小林昌道住職が太鼓を打ち鳴らして、花祭りが始まる合図を発信。桃林寺花園会ご詠歌の会による「釈迦如来御誕生御和讃」が鉦(かね)と鈴(りん)を打ち鳴らしながら唱えられた。

 見事にそろう12人の女性ら(ご詠歌の会の会員ら)の歌声が、会場に響き渡り、「釈迦如来御誕生御詠歌」が歌い終わると、参加者全員による般若心経が合唱された。

 このあとお釈迦様の子ども姿に甘茶を注ぐ儀式が行われ、役員二人が代表で甘茶を注いだあと、参加者全員が二人づつ並んで甘茶を注いで、「釈迦如来御誕生御詠歌」が流れる中、皆神妙に手を合わせていた。

 灌仏会の後は総会が開催され、副会長の大田義憲氏が開会の言葉を述べ、新型コロナでこの日の祝賀会の中止や、7日のこども花まつりのパレードの中止などをわびていた。

 住職挨拶では小林昌道住職が挨拶に立ち、7日に開催された子ども花まつりに触れ、雨の中の開催も、途中で雨が上がったことを紹介していた。

 会長挨拶に立った吉川英治氏は、新型コロナの騒動で石垣市の小中学校も昨日から20日まで休校の中、どうするか迷ったことを披瀝。そこで専門家が指摘する、密集密接を避け、密接な環境を避けることが大事であることを実行していることを紹介。県内では珍しい花祭りである点も指摘していた。

 感謝状の贈呈では、多年にわたり花まつりに協力してきた平田弘子さん、花城吉治さん、川平京子さん、鎌倉佳世子さん、宮良康吉さん、根間建有さんの6人と、子ども花まつりに多年協力してきた池城かおるさん、彼岸会で多年協力してきた川平宗勝さん、除夜の鐘で多年協力してきた宮良英二さんの計9人に感謝状と粗品が贈られていた。

 この後、議事が行われて、監査報告、決算報告、事業計画、役員承認などが行われていた。

 (流杉一行)

この記事をシェアする