4月7日、南海山桃林寺で桃林寺花園会によるこども花まつりが開催された。これは、お釈迦様の誕生日とされる4月8日にちなんで、その前日に子ども向けに開催されている花まつりで、毎年開催されているもの。
この日は、新型コロナウィルスによる自粛ムードから毎年実施されている寺を出た周辺でのパレードは中止として、境内での灌仏会を中心に開催された。
例年、幼い子どもたちが白象(はくぞう)の山車を曳いて町中を回ることで、明日の花まつりの開催が自然に告知されたもの。
今回は、全世界的なコロナウィルスの蔓延拡大が止まらない中、人が集まる事態を避けるべくパレードは自粛されての開催で、住職の小林昌道氏も「8日の花祭りから9割方中止を考えたが、表彰者があるために」と、祝賀会を自粛。この日の子ども祭りもパレードを自粛しての開催となった模様。
いつもは50人ほど集まるが、今年は近所から12人の子どもたちが参加。お釈迦さんが生まれる前に、母が夢に見た白い象を模した山車を前に、子どもたちは集合。まずは甘茶をかける灌仏会の儀式を実施。
ひとりひとりが白い象の背に立つお釈迦様の子ども姿の像に、ひしゃくで甘茶を掬い、像に濯いで、神妙な面持ちで手を合わせていた。
そのあと、お釈迦様が生まれた経緯を詳しく説く紙芝居がおこなわれ、子どもたちは興味津々で大昔のお釈迦様の生誕の物語を学習していた。
この日参加した石垣小学校の大浜琉騎くん(新五年生)は「昔の話が聞けてよかった」と、遙か昔のお釈迦様の話を聞けたことを喜んでいた。
明日はお釈迦様の誕生日とされる4月8日。午後2時から灌仏会と総会が開催される予定。
(流杉一行)