2月2日午前10時半から石垣市新栄町の双葉公民館で、石垣島ソフトダーツ協会(ISDA)主催(久原正人会長)による石垣アイランドフェスティバルが開催され、ダーツを愛好する200人が集まって、熱戦を繰り広げていた。
15台のソフトダーツの競技マシンが並べられ、2台の練習用のダーツと高得点を挙げると景品がもらえるダーツマシンも1台用意され、会場はダーツに興じる老若男女でごった返していた。
館内のダーツの賑わいに対して、屋外では飲食コーナーも用意され、終日ゆっくりとダーツに興じれる祭典となっていた。
この日、集まった約200人の内の80人ほどは、島外からの参加者で、会場は18歳から76歳までの幅広い年齢層が3本のスティックを使って、皆それぞれの構えで、ねらう的に集中して、競技を楽しんでいた。
シングルスのトーナメント戦の後は、ダブルスのトーナメント戦が行われ、各シングル戦、ダブルス戦とも、4つの階級に分かれておこなわれおり、それぞれの階級で優勝者が出ていた。
島外から参加する人の中には、毎年2度開催される石垣島でのダーツ大会を楽しみにわざわざ来る人も多く、会場では競技を通じて親しくなった人同士で、語り合う姿も見られていた。
会長によると、石垣島では20年前にダーツの全国大会が開かれたことがあり、ダーツに詳しい年配者には石垣島を知る人があるとのこと。
島外のダーツの大会に出て分かるのは、ダーツの世界では石垣島が八重山諸島にあることが知られているとも。ダーツ愛好家の古株の競技者に遭うと、石垣島での競技を覚えていて、話題になるという。
この日も千葉から参加した人が、20年前の全国大会に参加者だったこと教えてくれた。以来、島が気に入って毎年のように石垣島に来てダーツに参加しているとのこと。
「20年前のダーツは、ハードダーツであそこにある固い的に向かってやるものでした。」と、練習用に用意された2台のダーツを紹介してくれた。
そこでは、スティックが刺さるごと「トン」と音がして、刺さる軽快な響きが独特な趣を感じさせた。
また東京・新橋から参加の高橋威さん(47)は、「石垣島には4・5回目です。石垣島はリゾート観があるでしょう。島のあちこち見てきました。一度来たら、リピータになりますね。沖縄の中でもこの島は魅力的です。」と島を褒めてくれた。
ダーツの魅力を尋ねると
「ダーツをはじめたのは9年前ですが、ダーツというのは、金属の3本を投げるだけで、点数が数値化されて、それに一喜一憂でき、飲み屋さんでゲームを通じて仲間になれる。
コミュニケーションツールとしても有効だと思います。昔はビリヤードとかボーリングがあったけれど、これは場所を取らずに、金属3本投げるだけで、コミュニケーションが取れるのがいいですね。
まず、参加のしやすさと、まぐれで高得点が取れることもあるので、楽しいです。」
と、ダーツの魅力を話してくれた。
また石垣島のダーツ愛好家は昔からいて、今も70代でダーツに興じる人がいる。
ディビジョンA(2番目のクラス)に出場の真栄里浩久さん(76)は白保から出場。20代30代の若手を相手に勝ち進んで、ベスト4入りを果たしていた。
30年前に友達同士でやってみようと遊びではじめたという真栄里さん。
コツを聞くと「毎日触ることです」と、「ただ、毎日同じようには投げられない。集中することが大事ですが、長く集中を維持することが難しいですね」と笑う。
まだまだ下手ですという真栄里さんだが、ベスト4入りを決めて周囲から盛大に拍手を受けていた。
なお久原会長によると、今年11月に、1000人レベルのダーツの祭典を、総合体育館で予定しているとのこと。全国からのダーツファンが集結する祭典で、来年同様に盛り上がりそうだ。
(流杉一行)