横浜F・マリノスが練習試合

 1月19日午後1時半から石垣市宮良のサッカーパークあかんまで、横浜F・マリノスと海邦銀行が練習試合を実施した。

 この日、令和元年のJ1覇者の横浜F・マリノスの試合が観られるとあって、多くのギャラリーが会場に参集。

550人以上の来場者が、観覧スペースで練習試合を楽しんだ。惜しいシュートや軽快なドリブル突破には、来場者のどよめきが起こり、シュートが決まると拍手がわき起こっていた。

 試合は30分を4回実施。最初は、海邦銀行が1点先取して0-1。2回目はマリノスが一点を入れ1-0。3回目もマリノスが1-0、4回目には4-0とリード。全体では、6-1でマリノスが貫録を見せていた。

試合形式とあって、マリノスも海邦もボールを持てば素早い攻撃を仕掛けて、試合でよく見られるDFにゆっくりボールを回すようなことはせず、みっちり30分を走り抜けて、しっかり汗をかいていた。

 ボールを持てば相手ゴールに向かって体を素早く反転し、味方・敵の動きを読みながらパスコースを探す速さと、奪われるとすぐさま取戻しに向かう鋭い動き。

ピッチの隅まで広くつかって位置を取ったり、空いたスペースに走り込むなど、目まぐるしく変わる展開を見せて、観衆を大いに喜ばせていた。

 試合後のポステコ・グルー監督はインタビューに応え、
「今回の試合は、一般的なキャンプ後の練習試合ではなく、練習の一環としてとらえてほしい」と述べ、

「試合形式の練習がしたかったので、ひとりでも多くの選手が長い時間できるように実施した。まだ、一週間目なので、特段評価できる段階でもない。選手にはハードワークな部分をしっかりだしてほしいと言ってある。戦術や新加入選手に関することは、今回は無関係で、主にハードワークができているかについてに見ている。」と述べたあと、

「最初のステップとしては、いいキャンプができた。このすばらしいピッチ環境で、ハードワークをするのに、いい天気にも恵まれ、試合形式もできてよかった。」と述べていた。

 この日、八重山サッカー協会会長で石垣島プロサッカーチームキャンプ誘致協力会の比嘉信裕会長が、横浜fマリノスへ目録を贈呈。マリノスを代表して扇原貴宏選手が受け取っていた。

 今回の海邦銀行チームとの試合形式の練習は、比嘉氏が協力会会長として、是非、石垣島の子供たちや、サッカーに関心ある市民にJ1覇者の横浜fマリノスが練習試合する様子を見せたいと石垣島の各企業・団体へ協賛を呼びかけ実現したもの。

 25社で約100万円が集まり、この日、目録をマリノス側に寄贈。マリノスを通して海邦銀行チームの移動の旅費を含む費用などにあてられる。

 (流杉一行)

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