石垣島マラソン仲間孝大優勝、女子は川内侑子

 1月26日、午前9時号砲でスタートした第18回石垣島マラソンは、沖縄県の仲間孝大さんが2時間43分45秒で優勝。女子は埼玉県の川内侑子さんが3時間2分8秒のタイムで優勝した。

 この日、10キロ1935人、24キロ1052人、フルマラソン1552人の計4539人がエントリーして開催された石垣島マラソンは、市民による沿道の応援やエイドステーション活動で競技者を盛り立てる中、1月の石垣路を走破を楽しんでいた。

 曇天ながら気温は高めで、島を右回りに回って心地よい汗を流したアスリートらは、ゴールした後は、総合体育館で、饒平名久乃、やなわらばー、きいやま商店などミュージシャンのライブなどで大いに盛り上がっていた。

 フルマラソンは島の南部一帯を囲うように、西海岸、内陸部、東海岸と右回りに回るコースで、24キロは西海岸から内陸部を南へ市街地へ戻るコースで、10キロは市街地を巡るもので、それぞれアスリートは自分のコンデションや脚力にあわせて、心地よい汗を流していた。

 フルマラソンではスタートから仲間孝大さんがトップに出て、東海岸の道程では地元王滝将弘さんや24キロの棚原憲哉さんといっしょにトップ集団を形成。24キロとの分岐点で、仲間さんの一人旅の単独走行となり、そのままゴールまで駆け抜けた。

 2016年の第16回大会で2位の実績もつ仲間さんは、今大会2度目で優勝をねらっての準備で、少し練習メニューに無理があったため、前半では快調だったが、後半に原因不明の不調となり、当初は2時間35分から40分を目指していたが、体が重くなり43分と記録が振るわなかったことを残念がっていた。

 来月の那覇マラソンに照準を集めているとのこと。これから1週間をきつめに練習して、那覇マラソン優勝をねらいたいと、抱負を語っていた。

 女子優勝の川内侑子さんは、実業団の長距離ランナーとして活躍したアスリートで、夫が埼玉県庁の公務員マラソンランナーとして一世を風靡した川内優輝さん。昨年、実業団から出てフリーのランナーに転身。

与那国マラソンに招待で参加。川内さん自身温かいところが好きで、2度ほど石垣島を訪れたことがあり、一度走ってみたいと今回初の石垣島マラソンに一般に交じって参加。来月のヤヤマネコマラソンにも出場する予定とのこと。離島が好きでフルマラソンのある与論マラソンにも参加するとのこと。

一番印象に残った石垣島マラソンの場面は、名蔵湾の橋を走る辺りや、坂の後に開けてきた海の眺めとのこと。

 この日、男子優勝の仲間さんも、その場所が気持ちよかったと述べており、この場所は石垣島マラソンで好かれる場所のようだ。

(流杉一行)

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