尖閣諸島開拓の日で約200人が式典に

 1月14日午後3時から石垣市民会館中ホールで尖閣諸島開拓の日式典が石垣市主催でおこなわれ、約200人の市民が参加していた。

 会場外の中ホール入口付近では、尖閣諸島の写真や解説パネルが展示されたほか、漁業者の下地清栄氏が尖閣諸島近海で漁をする写真も展示されるなどしていた。

 式典は国歌斉唱の後、開式の言葉が川満誠一副市長からおこなわれて、式典はスタート。中山義隆石垣市長の式辞が述べられ、海上保安部の活動をねぎらうとともに、内閣府企画調整室のよって尖閣諸島のイメージキャラクター「アルバちゃん」(アホウドリの幼鳥をイメージしたデザイン)が誕生したことを報告していた。

 来賓祝辞も行われて、玉城デニー沖縄県知事の代読を副知事の富川盛武氏が「領土主権展示館が拡張移転して開館予定されており、我が国の領土・主権に関する事実や立場に関する正確な理解を国内外に浸透させていくためのさらなる情報の発信が期待されていると述べていた。

 このほか石垣市議会議長の平良秀之氏、八重山市長会副会長の西大舛高旬氏の代読を竹富町副町長の前鹿川氏が立ち、それぞれ尖閣諸島の領有に、中国側の意図的な領海侵犯の事犯に対抗する措置を、的確に実施することを望むことを述べていた。

 このほか、自民党総裁の安倍晋三氏の挨拶を國場幸之助自民党副幹事長が代読し、
「昨年、一昨年と日中間での首脳の相互往来がなり、かつて相互往来がなかったころに比べると、日中関係は正常に戻りました。

 同時に東シナ海の安定無くして真の日中関係の改善はないとの考えを軸に、尖閣諸島を含む東シナ海の一方的な現状変更の試みについては、引き続き冷静に毅然として対応していきます。領土領海領空を守り抜く原則について、我々が譲ることはありません。

 この決意を中国側に伝えるとともに、アジアや世界の平和と繁栄に大きな責任を共有する日中両国が、関係を安定的に発展させ、この責任を果たしていくことが、令和の新しい時代に果たすべき使命だと感じています。」と、読み上げていた。

 国民民主党国会対策委員長の原口一博氏の挨拶では、
「尖閣諸島には領土問題は存在しません。しかし、国際法に反し、不当な力で現状変更に挑戦しようとする人へ、我々はこれを毅然として迎えなければならない。」

 と述べ、自衛隊や海上保安庁をねぎらったあと、このあと国家主権三法について解説。最後に、

「IRで国会議員が中国企業から金をもらっている疑いで逮捕されました。(日本の)放送法には外国資本は5分の1を越えてはならないとあるが、実際に(名義を変えながら)33%の外国資本が入った放送事業者があります」とのべ、メディアを支配し、世論を支配するケースに目を配っていかなければいけないと述べていた。

 西銘恒三郎衆議院議員が挨拶し、内閣審議官で内閣官房領土・主権対策企画室長の豊田欣吾氏も挨拶に立ったあと、ビデオ上映があり、尖閣諸島に詳しく知ったあとは、長崎純心大学准教授の石井望氏による講演が行われた。

(流杉一行)

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