11月13日から15日までの3日間、石垣市民会館展示ホールでアイヌ伝統工芸展示会展が開催され、関心ある市民が参加してアイヌ文化に触れていた。
正午からはじまった同展示会は、服飾を中心に、壁掛けや宝飾、楽器などアイヌ文化が持つ独自な雰囲気もつ工芸品を展示しており、開催中には体験コーナーも実施され、楽しい時間が過ごせる展示会となっている。
初日は、切り絵の体験コーナーを実施。野底マーペー学童の14人が参加して、折り紙を四折にして鋏を入れ、アイヌの文様によくある形をつくるなどして、文様づくりの体験に挑戦していた。
午後4時からは、アイヌ独自な口琴ムックリをつかった演奏が披露され、自由に奏でられる繊細なムックリの音色に参加者は接していた。
また、アイヌの弦楽器トンコリによる曲が2人の奏者によって演奏されると、会場はコンサートステージになり、そばで響くきれいな音色を体感。弾き終わると、聞いていた来場者が「きれいな音色ですね」と即座に駆け寄りトンコリの弦を試しに奏でさせてもらっていた。
オープンな雰囲気での展示会場は、来場者の質問に詳しく説明してくれ、和やかなムードで、アイヌ文化に関心ある人には必見のイベントといえそう。
(流杉一行)