川平村で結願祭

 9月12日午後1時から石垣島北西部にある川平村で恒例の結願祭が開催され、平日にかかわらず多くの字民や観光客が会場となる群星御嶽に参集して、祭りを盛り上げていた。

 結願祭は、農耕儀礼がすべて済み、神への感謝と来季の豊作と住民の幸福を願う祭で、川平村の三大祭りのひとつ(他は豊年祭とマユンガナシ)として多くの観光客にも知られている。

 神前礼拝の後、開会の挨拶が公民館副館長の南風野孝雄氏によっておこなわれたあと、出演者全員で総踊りが行われ、ミルクを先頭に御嶽の前まで踊りながら往復して見せ、初番のスーダイを先頭に狂言の同様のお披露目をしていた。

 このあと座見舞いと呼ばれる太鼓(ペッソー)が、4人で1組を構成する3組で大きな掛け声とともに始まり、威勢よく太鼓が打ち鳴らされ、川平独自な尾がまっすぐ立っている獅子舞も登場して、本格的な結願祭の様相となった。

 太鼓の後に棒も続いて登場したあと、川平小中学校児童による太鼓が行われ、32名の中学2年から小学1年までが、4人1組の8組で、堂々とした太鼓を披露して、川平村の伝統文化継承に一役買って、地域住民は頼もしい子供たちに惜しみない声援と拍手を贈っていた。

 本舞が太鼓と棒、そして獅子舞と続き、バチを前に大きく突くように叩く突き太鼓と、片手で太鼓を打つ変則的な太鼓を披露していた。

 棒では、刀棒、六尺棒、てんばい棒、三人棒、エーク棒、シマガァ棒、カニパ棒、鎌棒(ガキィ)と、多彩な棒が迫力満点で行われ、会場は女性陣の拍手と声援が響き、会場を大いに盛り上げていた。

 本舞の獅子舞では、2体の獅子が互いに連携して動く見事な舞を見せ、鈴を加えたり、来場者の前で激しく躍動して見せるなどして、第一部の締めくくりにふさわしい盛り上がりを見せていた。

 第2部は、会場を変更して、舞台の前に集まる形で狂言や舞踊の披露となり、川平各班からの演目も披露され、楽しい時間となっていた。

 冒頭、第2部のあいさつに立った川平公民館長の高嶺善伸氏は、郷土史の「川平村の歴史」の改訂再販や、国立国語研究所の協力による川平方言の収録、県立芸大の協力による川平古謡の記録保存事業、川平公民館90周年事業の一環として「川平鶴亀節歌碑」建立事業と、多数の取り組みを披露して、伝統文化を大切に躍進を図る川平村をアピールしていた。

 (流杉一行)

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