暑い夜、ソーロンアンガマ登場

8月13日は旧盆の7月13日ウンケイの日。

この日、夕暮れ時に火を焚いてご先祖を家に招いて、用意したたくさんの供物とともに、家族で会食をして旧盆の3日間のスタートとなる。

この3日間、八重山諸島では、各地で旧盆の行事が実施される。石垣島四か字や大浜、真栄里、平得などの青年会ではアンガマを登場させて、請われた仏壇に賑わいを生みだし、地域の人も大勢で見学に現れ、家主も庭に入ることを勧めて仏壇の前では、踊りやアンガマ問答で、賑わいを見せていた。

この日、上唐利夫さん宅に、新川青年会(大城竣会長)によるアンガマ一行が太鼓、鉦を鳴らしながら午後8時頃に到着。

花笠を被った30人のファーマーと呼ばれる従者が仏壇を取り巻き、1番座と2番座、3番座を占有。

ウシュマイとウミーが、焼香をしてご先祖に挨拶し、上塘家の家内安全を祈願し、365日よいことがあるようにと両手で高々と合掌する手を掲げて、「ウートートー」と大きな声で礼拝していた。

このあとウシュマイが舞を披露。新川のアンガマ独特のこの世の舞とも思えぬ不思議な踊りの見せて、アンガマは最高潮に。

このあとファーマーらによる数々の舞が披露され、またウシュマイやンミーが、タオルで顔を隠したヤジと呼ばれる人の方言で繰り広げられる問答が展開。会場を大いに沸かせていた。

「ウシュマイの踊りは、どんな踊りか?」
「親の思いは、山より高く、海より深く、山や海は計ればわかるが、親の思いは計ることができない」と、ウシュマイが答えると、周囲から拍手が沸き上がっていた。

「枯れたクバは扇によいが、ウシュマイはなぜナマクバを使うのか」
「あの世には太陽がなく、寒い。そこで枯れたクバであおぐと寒すぎる。この生のクバが生温かくでちょうどいい」

「サトウキビ2本がお供えされているが、あれは何に使うの?」
「ひとつは、お供えされたものを運ぶのに担ぐ棒に使い、もうひとつは、杖に使う」

など、方言をつかった問答が展開。

ギャラリーには方言のわかる人もいるが、わからない人もニュアンスを聞き取るなどして、楽しんでいた。

また家主の孫が扮する可愛いウシュマイが登場。いっしょに踊りたいと参加となった。時々、参加の要望も受け付けているという新川青年会。先祖も孫の踊りを見られて喜んでいるはずと、好意的だ。

青年会のヤジ役の人に方言の難しさを聞けば
「方言は先輩方に学んでいます。アンガマが大好きで、方言をやらないとアンガマができないので、ダメ出しをもらいながら頑張っています。方言も島の伝統ですから残し、伝承したいですね。ご先祖が話していた言葉であり、それを仏前で披露することで、聞いている先祖にも喜んでもらえると思う。」と、方言でやる意義も述べていた。

13日から15日まで、双葉、琉球國祭太鼓、14日と15日、16日と和琉風が各地でエイサーも披露。

夕方から夜にかけて、本家の仏壇にあいさつ回りをする車も多く、市街地はごった返していた。

14日は、竹富町波照間島で島最大の祭「ムシャーマ」が開催されるほか、石垣島明石ではエイサー祭りが行われる。また、おもとエイサー、いしゃなぎら子供アンガマもおこなわれる。

(流杉一行)

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