高校生が体験したユニバーサルツアーから提言書づくり

 6月11日午前10時から八重山商工高校J棟2階のマルチメディア教室で、総合体験の授業が行われた。

 2年1組の商業科の観光コースの16名は、6月9日に行われた八重山青年会議所主催のユニバーサルツアー体験に参加しており、そこで話し合われた障がい者との意見交換会の話の取りまとめを、視覚障がいの平良常さんおよび、肢体不自由の石垣里八さんの二人の障がい持つ代表者といっしょに実施する授業を開催した。

 聴覚障がいの方は、この日が平日で参加ができず、平良常さんの付き添いでいっしょに来たボランティアの圷(あくつ)寿男さんがそこを担う形となった。

 生徒らが視覚障がい、聴覚障がい、肢体不自由の3つのグループに分かれて、視覚は平良さん、聴覚は圷さん、肢体不自由は石垣さんが高校生グループの輪に入って、まず9日の意見交換会の内容をプリント読み上げで確認。

その後、グループそれぞれで、ソフト面(こころがけで変わること)、ハード面(施設整備の必要なこと)、観光の面(障がい者の観光客も楽しめる石垣市にするには)と、考察を開始。意見を十分出し合ったあとに、その出てきた意見を記録して発表していた。

 障がい者の側からの要望が、まとめられており、高校生が受け取った内容が、そこに表記されて、直に障がい持つ人との接点から受けた素直な発見を、高校生らは記述していた。

 このあと、国仲恵亮委員長からブリーフィングが行われ、参加した視覚・聴覚・肢体不自由の各協会の人数を紹介。

 次に石垣島における障害者手帳を持つ実数を公表するとその数の多さに、高校生からどよめきが起こっていた。

 そして沖縄県における人数と全国の人数が紹介され、石垣島でユニバーサルツアーのための整備をした場合のターゲットになる人の数が、思いのほか多いことを知らされた高校生らは、この日の話し合いの意義深さに、しばし目を見張っていた。

 この日参加した視覚障がい者協会の平良常さんは、「障がい者のためだけでなく、高齢者のためにも配慮された観光地づくりをしてほしいと思います」と、ユニバーサルツアーのための整備が、さらに多くの人を助けることになるのを、期待する発言が出て、会場からは拍手があがっていた。

 生徒の一人、入里奈留美さんは、「(障がい持つ人との)コミュニケーションは大事だとおもいました。声で話をするだけでなく、ジェスチャーやアイコンタクトでも伝わるものがあり、(それらを駆使することも)大切だと思いました」と、今回の授業を通じて感じたことを述べていた。

 なお、この日の取りまとめは、再度、今回出席できなかった聴覚障がい者らとの懇談を経て完成となり、石垣市への提言を高校生と共に実施する予定。
 
 (流杉一行)

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