「八重山芸能のみらいを考える」発刊

 2月26日午前10時から大浜信泉記念館で白保企画による「八重山芸能のみらいを考える」(八重山芸能を考える連続講座報告書)の発刊記者会見が実施された。

 これは一昨年から八重山芸能に関する座談会や連続講座を実施して、論議してきた八重山芸能の未来についての考察を、報告書にまとめたものを、冊子にして発刊。その発表がおこなわれた。

 A4サイズ203ページの冊子で200部の発行部数で、県内市町村の図書館や県立図書館、郡内中学校、高校の図書館へ配布する予定で、部数が少ないために、図書館で読むことをお願いしたいとのこと。

なお5月いっぱいには、PDFファイルにして白保企画のホームページから入手できるようにする予定とのこと。

 長年、八重山芸能は、琉球芸能とは違う特性を持っているとされ、八重山で学ぶ芸能を志す若者が、沖縄芸術大学へ進学しても、学べるのが琉球芸能で、八重山芸能を学んできた若者が、八重山芸能を学ぶ大学の場がない問題がある。

この状況を、八重山の芸能関係者で共有するとともに、同大学へ八重山芸能が学べるよう要請をするなど、未来を見据えた取り組みをする足がかりにと、今回、一昨年から座談会や連続講座で話された内容を冊子に収録。

是非とも多くの人の目に触れてほしいと、会見に臨んだ沖縄県立芸術大学名誉教授の波照間栄吉氏、合同会社白保企画の横目博二氏、沖縄県文化振興会の林立騎氏らが述べていた。

 (流杉一行)

 

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