11月25日午前10時から石垣市民会館中ホールで日本将棋連盟八重山支部による第10回八重山将棋まつりが開催された。
午前中は、低学年でも楽しめる動物将棋で多くの子供たちが参加。会場は動物の駒をつかった将棋に興じて、何度も対戦相手を変えて、将棋を楽しんでいた。
また、有段者のAクラスと一般者のBクラスの総当たり戦がおこなわれ、Aクラス3組、Bクラス5組で熱戦が繰り広げられた。
将棋の総当たり戦は、4人一組で、2人に勝つと自然に決勝に勝ち進めて、1勝1敗の人が別の組の1勝1敗の人と対戦して、2勝すると決勝に進める形式。
この独自な勝ち上がり方が、将棋や囲碁では当たり前とのこと。
そうして勝ち上がったAクラスの金銅秀友、當銘征三郎、上地亮、亀井匠磨、伊舎堂義、新城拓勇の6人で決勝がおこなわれ、亀井匠磨くん(中一年)が大人のアマ有段者を押しのけでAクラスで優勝。
大人と中学1年生の対戦にギャラリーも集まって、緊迫する中、熱戦を多くの人が見入っていた。終盤、有利に見えた伊舎堂さんだったが、終局は亀井くんに凱歌があがった。
「最後は、詰め手がなかったが、相手が守ることで詰める手が生まれて勝てました」と、亀井くん。
亀井くんは、昨年も八重山将棋まつりに沖縄本島から参加して、小学生の部で1位となっている。今年は、有段者のAクラスで参加して、見事第1位に輝いて、2年連続。
いっしょに沖縄本島から参加した、比嘉純大くんは、小学6年生でなんと小学生の部で第1位に輝いている。
この日、大人に混じってBクラス一般に出場した長浜陸くんが地元中学1年にして、第1位に輝いた。大人30人が参加するBクラスでも、子供の健闘が目立った。
この日は、このほか女流名人戦、シニア名人戦も実施されたほか、プロ棋士(高田尚平七段)による指導対局会も実施されたほか、どうぶつしょうぎ大会(北尾まどか女流二段による指導)や、ねこまど将棋用品展示即売会もおこなわれたほか、自由対局コーナーも用意されて、一日将棋三昧になれる日となっていた。
なお大会結果は以下の通り。
小学生の部(参加者31名)
優勝 比嘉純大(じゅんだい) (西原東小5年)
準優勝 喜納正直(まさなお)(平真小4年)
三位 岸本紳仁郎(しんじろう)(平真小3年)
女流の部(参加者6名)
優勝 野國莉愛(りお)(新川小2年)
準優勝 上平桃香(ももか)(平真小5年)
三位 石垣暖菜(はるな)(八島小5年)
シニアの部(参加者5名)
優勝 飯島敏久
準優勝 登野城雅治
三位 宮良正勝
一般A(参加者11名)
優勝 亀井匠磨(宮里中1年)
準優勝 伊舎堂義
三位 當銘征三郎(大浜中1年)
一般B(参加者17名)
優勝 長浜陸(石垣第二中1年)
準優勝 西表智
三位 比嘉憲行
北尾まどか女流二段、A級優勝亀井匠磨君、小学生名人比嘉純大君、B級優勝長浜陸君、高田尚平七段
(流杉一行)