久宇良で星空イベント 地域活性ねらう

 11月10日午後2時から石垣島北部地区の久宇良で星空イベント「アースナイトデー2018&キャンピングアース久宇良」が開催された。

 今年、星空保護区(ダークスカイパーク)の認定をインターナショナル・ダークスカイ・アソシエーションから受けたのは西表石垣国立公園の陸域で、西表島の街灯が段階的に改善されることが条件で、星空保護区の暫定認定を獲得。これはほぼ認定を受けたと同じで、世界57か所目の認定といえる。

 この星空保護区の認定を獲得したのを受け、久宇良公民館と石垣市がともに力を合わせて、星空保護区が地域振興に結び付くお手本的なイベントの開催となった。

 イベントの会場が2か所となり、ひとつは、一晩中星を望んで一泊するキャンプ場所(約300人)。

 もうひとつは、星空保護区の意味するものを紹介する記念講演会が開催された公民館周辺会場。この間をトゥクトゥクや送迎バスを行き来させて、両会場でイベントを楽しめるよう配慮していた。

 公民館会場では北部地域が用意する北部食堂(石垣市北部農村集落活性化協議会、伊野田おっかぁ市、明石野草研究所、JAゆらてぃく市場、石垣市甘藷生産組合、ゴートファームエイト、久宇良公民館、セブンカラーズなど)やハンバーガー・牛肉(心呼吸)、バインミー(バラック)、オーガニックドリンク(うか)、乳製品(石垣島ミルククラウン)、やちむん(太朗窯)の出店コーナーのほか、与那国馬やヤギなどとのふれあいコーナーや、八重山星の会による天体観望会コーナーが設置されていた。

 同会場の中央にはアースステージが用意されて、カミアワズのよる夕暮れライブが披露されたほか、星空保護区に関するパネルディスカッションが東洋大学の越智信彰氏、八重山星の会の通事安夫会長、吉田公民館長、中山義隆石垣市長の5名で開催され、かつまた星を鑑賞しながら、ミュージシャン「bird」の生のコンサートを楽しむという趣向。

 また、星空シアターと称して2万年前の氷河期から現在までの地球の大自然が織りなす光景の映画「シーズンズ~2万年の地球旅行」を星空観察しながら、楽しんめるほか、「本格珈琲の出し方」、「星座のトートバックづくり」、「スマホで撮ろう一等星」といったワークショップも実施され、終日約800人が会場を賑わせていた。

 一泊会場でも、テントを設営して、バーベキューワークショップ(山戸ユカ)やファイヤーパフォーマンス(ナチュラル スピリッツ)、星空ヨガ(廣田なお)などの催しが実施されたほか、まき割り体験や、ウッドフォトフレームづくり、革細工などのワークショップも用意され、たのしい催しとなっていた。

 ただ、この日はイベント開始時間から空が厚い雲に覆われて、星が見えない状況が長く続いたが、午後8時頃には雲の切れ間から火星が見え始め、午後9時過ぎには天の川も雲の切れ間からのぞくなど、一泊会場では星の観望が十分楽しめた模様。

 この日、長崎から訪れた土肥裕美さん(37)は「青い海や星空が見られると聞いて、このイベントに参加しました。来てみて素晴らしさに感動して、忘れられない思い出になりました。友人にも伝えたいです」と、うれしそうに語ってくれた。

 久宇良の住民の比嘉靖弘さん(73)は、「星空保護区にある久宇良で石垣市と連携して星の美しさが地域振興に結び付く取り組みをしてもらい、非常にうれしいです。今後も石垣市とともに取り組みを進めてほしい」と述べ、これまで移住する人が久宇良に増えていることに触れ、今後も地域が活性していくことを期待していると述べていた。


 
 (流杉一行)

この記事をシェアする