9月9日午後1時から国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターで「海の自然教室in真栄里」が開催され、12人の親子ずれが参加して楽しい時間を過ごしていた。
同センターレクチャー室に集まった参加者は、サンゴのある自然環境が全世界の0.17%しかないことや、そこに生物の4分の1の種が生息しており、多様性の高い場所であることなどを事前に学習。
これから海に行くにあたり、ミノカサゴ、オニダルマオコゼ、ハブクラゲ、アンボイナなどの危険動物の学習も実施。
そのあと、大堀健司さん、大堀則子さん、小山静江さんの3人のガイドをリーダーに3つの班を編成。
まずはメンバー同士で自己紹介しあう「よろしくゲーム」で盛り上がり、そのあとは「海の生き物ビンゴカード」にこれから真栄里の海で見つけたい海の生物を書き込んで、ビンゴを達成させるゲームもスタート。
さっそく器材をチェックして参加は真栄里海岸へ移動した。
海では最初、突然の豪雨に30分ほど見舞われたが、その後天候は好転。参加者は、ユビエダハマサンゴの群落を中心に、クマノミやルリスズメダイなどたくさんの生物を確認。
石垣島の最南部にある真栄里海岸は、実は多くの人が住み、活動する市街地に近い海域で、石垣島全体のサンゴ礁が白化現象やオニヒトデの被害で、サンゴ礁の被度が減少する中、このエリアだけサンゴの被度が高く、見ごたえある海中となっている。
桜口と呼ばれる船の出入り口に近く、潮の流れの早い場所があるために、潮の更新が盛んで、外洋の新鮮な海水が流れこむ、サンゴの生育には最適な環境が維持されるからだ。
この日、3つのグループに分かれて、次々に現れる海中の自然を紹介。
大自然の中で環境省職員が万全の安全策を敷いて実施するこの自然教室は人気で、環境省の施設の近くとなる真栄里海岸にある意外に知られていない豊かな海で実施され、参加者も大いに楽しんでいた。
(流杉一行)