9月6日、石垣島平田原では秋を告げるツメナガセキレイが多数飛び交い、「ジッ、ジッ」と、耕起された田んぼの中を移動しながら餌をあさっていた。
もっとも早くにやってくるセキレイ類の一種で、名のとおり爪が長いのが特徴。少し遅れてやってくるキセキレイは足が肉色だが、このツメナガセキレイは足が黒い。
国内では夏鳥として北海道北部で繁殖する。ほかは旅鳥で数は少ないが、南西諸島には越冬に飛来する。
ツメナガセキレイは八重山には毎年8月末に現れる。今年は8月初旬に見かけたという人の声も聴かれ、末にはしっかり飛来が確認されたが数は少なく、9月に入って数羽が群れながら移動するのが見られている。
(流杉一行)