6月11日午前9時八重山漁協セリ場にスク(アイゴ:方言名エーグァーの稚魚)が水揚げされ、セリにかけられる珍しい光景が見られた。
この日は、6日後に迫る海神祭と台風接近の影響で、セリにかけられる魚はこのスクだけ。
集まった関係者は、珍しい「スク」の登場に「10年見てなかった」「もう、スクの捕り方は忘れたな」などと、冗談をいう人でにぎわっていた。
毎年スクは島の各地で捕獲されている海の風物詩だが、毎年ほぼ旧暦6月1日の話題だ。
知り合いらで人数をかけて網を仕掛け、追い込んで一気に捕獲する。
昨日はまだ旧暦の4月27日と時期的に早く、予期しなかった一足早いスクのトロ箱4つには、あっという間に良い値段がついていた。
スクは相対で売るケースが多く、セリに回るのはよほど水揚げが多かったものと見え、関係者も懐かしい光景に浸っていた。
(流杉一行)