緊急事態 連続イリオモテヤマネコが交通事故死

 5月4日、イリオモテヤマネコの交通事故死体が西表島上原の県道沿いで発見された。

 4月26日に発見された8日後に、またも国の天然記念物の交通事故死体が発見され、連続の連続した交通事故死に、島に衝撃が走っている。

 4日午前6時頃に地域住民から連絡が入り、野生生物センター職員が回収。体重3640グラム、全長771mm、雌、成獣。

 死体は、計測、死体一次検査のあと、病理検査を実施、専門家による詳しい死因を究明するために、病理検査、寄生虫検査をする鹿児島大学獣医学部獣医学科へ搬送した。

 世界自然遺産へ登録を控えていた西表島でもあり、追い討ちをかけるようなユネスコの諮問機関の国際自然保護連合による世界遺産推薦地見直しを求めた登録延期の勧告は、いろんな意味で、貴重種保存への取り組みの弱さを考えさせられる。
(写真は西表野生生物センター提供)

(流杉一行)

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