3月30日(アメリカ・アリゾナ州現地時間)、国際ダークスカイ協会は、暗くて美しい夜空を保護する「星空保護区」に西表石垣国立公園を正式に暫定認定した。
これは、昨年7月に石垣市と竹富町が西表石垣国立公園陸域内(40653ヘクタール)をダークスカイ・パークとして同協会に申請。星空保護区の審査状況は、昨年9月6日に公表されており、公園内の663基の外灯について、その内の510基、全体の74・7%が高圧ナトリュウム灯で、同協会の規格に合った外灯だったが、わずか0・9%光が上に漏れているのが分かったために、同協会のガイドラインは上方向への漏れは0%でなければならず、正式認定はなくなり、当初は暫定認定から3年以内に漏れた外灯の3分の2以上を改修する必要があるとされたが、今回、5年以内にすべての屋外照明を改修する方針が決まり、予定された暫定認定が発表された。
国際ダークスカイ協会が2001年にはじめた「ダークスカイプレイス・プログラム」(星空保護区認定制度)は、光害の影響のない、暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取り組みを称える制度で、地域における光害に関する啓発活動がもとめられるものでもあるとのこと。
同協会は、世界18ヶ国64支部でなるNPO団体。
(流杉一行)