1月4日午後1時から石垣市民会館大ホールで平成30年成人式が挙行され、新成人505人やその父兄、関係者が大ホールに詰めかけ、会場は華やいだ雰囲気の中はじまった。
市民憲章唱和、市歌斉唱、いしがき少年少女合唱団による「島人ぬ宝」が披露された後、式辞が中山義隆市長から行われ
「本日成人を迎えられた皆様は、大人としての権利を手にすると伴に、義務も果たさなければなりません。社会の一員としての自覚と責任ある行動を心がけ、大人として自立し、周りに居る子どもの模範となって、一層のモラルが求められます。」
と述べ「自信と希望と勇気をもって、自分自身の道を進んでください」と激励していた。
新成人代表として挨拶に立った平良衣知呂氏は、
「一人一人がそれぞれの道へ巣立った今、自分がしたいこと、しなければならないこと、たくさんの思いの中、つまずき、悩むことがあるかもしれません。そんなとき、支えとなるのは、島で出逢い、ともに成長した仲間たちと、どんな困難にも突き進む勇気と体力を養ってくれた島の人々の温かい思いです。思い描いた今日でなくとも、ガッカリすることはありません。思い描かなかった出来事がきっと今の自分を成長させてくれるからです。あしたもきっといい日になる。希望を持ち、また日々成長することを信じて、私たち成人者は、またひとつ大人になるために歩き出します。」と、述べていた。
同じく松川優梨亜さんは、
「成人を迎えた今日から、社会人1年生として自覚を新たにし、向上心を持って邁進していく所存で有ります。」と述べ、
「責任ある行動と人をおもいやる心を持ち、つよく、やさしく、たくましく、生きていくことを誓います」と述べていた。
式典終了後は新成人によるアトラクションがおこなわれ、3高校郷土芸能部OBによる「鷲ぬ鳥節」や石垣出身で昨年成人した田福真美さんのライブ、成人式実行委員会による大抽選会が実施された。
成人式での抽選会は、これまでになく、また参加者が505人と大勢が参加した参加もこれまでに珍しく、閉幕後に、会場には多くの友人、知人、父兄や親族が集まって、なかなか賑わいが収まらず、主催者が帰宅を促す呼びかけが出るほど、盛況さが出ていた。
また、今回、あまり見なかったバルーンの贈り物を持つ人が増え、新成人にプレゼントする内容に変化が見えていた。
これは、どうやら高校卒業式の時に使われていた贈り物が、成人式にも飛び火した模様。
ひとつ3000円もすると、父兄の一人は述べ、これなら萎れる花束よりも長く使えるかもと、笑っていた。
今回の成人式はいつになく静かで、どこか新成人らに青年にしては珍しい落ち着きが見られ、堅実さが感じられた。
(流杉一行)