宮良保育園で不審者侵入防止訓練

 10月11日午前10時から石垣市宮良の宮良保育園(宮良實守園長:0歳から5歳児89人)で八重山署の協力の下で不審者防止訓練が開催された。

 午前10時に保育園の塀越しに現れた不審者(警察官が扮する)が、子どもの参観に来たと主張して園内に侵入。不審者を相手して子どもから遠ざけ、建物内に侵入するのを阻止し続ける男の職員は不審者に付きっ切りとなる。

 別の職員は子どもたちを安全な場所となる園内に集める。

 また保育園の職員が電話で八重山署に通報。この間、5分後にサイレントとともにミニパトカーが現れた。不審者はパトカーを呼んだことに逆上し、警官の登場に興奮して隠し持った刃物を振り回す。

  警察の「武器を捨てろ」の怒声に、不審者は従って捕縛。そこで、訓練は終了。

 この日、不審者に対応した職員の中村貴士さんは「訓練の大切さがわかりました。やってみて、わかってくることが多いですね」と訓練の大切さを実感していた。

 不審者防止訓練の後は、子どもたちに紙芝居を見せて、「イカノオスシ」を学習。

「行かない」「乗らない」「大声で叫ぶ」「すぐ逃げる」「知らせる」の頭の文字を並べた「イカノオスシ」を、実際に不審者役の警官を前に実践。

「お菓子がある」「車に乗らないか」などの誘惑に乗らずに、警官の下に走り、何があったかを知らせる訓練をしてみせていた。

 何かあったときに、逃げ込む先として指定されてある子ども110番の家の示す看板も紹介され、みどりの看板で覚えるように、子どもたちに説明していた。

 なお、解散後に警察関係者は、「今日の子どもたちは5歳から6歳が最高年齢。こうして早いうちから『イカノオスシ』を耳に入れておけば、小学生になって、ひとりで出歩るける子どもになったときに、『イカノオスシ』を守ることで自身を守れることになる」とのこと。

 幼児に自主的に守れる教育をしているわけではないとのこと。

(流杉一行)

この記事をシェアする