昨日8月25日午後8時から西表浦内公民館(浦内地区活性化施設)で西表島の世界自然遺産登録に向けた地元説明会が開かれた。
浦内地区の住人約20名が参加。町が世界自然遺産登録を目指す狙い、登録までの取り組み、登録後の自然保全などの概要が説明されたあと質疑応答の時間が設けられた。
住民側からは「西表島が世界自然遺産に登録され、自然環境の保全の体制が強化されていくことには賛成できるが、現時点でゴミや生活排水の問題、観光客受け入れ体制が不十分で、登録が決まった際、観光客が押し寄せ一気に自然が壊れないか心配」
「ヤマネコが道路に出ないようにするためのアンダーパス増設や道路わきの草刈りが不十分。また観光客向けに注意事項が書かれた案内板の設置なども出来ていない」など、自然保護の取り組みの不十分さを指摘する声、自然環境が悪化することを懸念する声が上がった。
担当の通事氏は「これら(指摘で挙がった問題)は以前からあった問題。世界遺産登録の可能性があるこのタイミングに問題を見直し、取り組みを進める」と述べた。
世界遺産登録に向け、町が抱える課題をどのように解消してゆくかを住民は注目している。
竹富町が主催のこの説明会は、西表島内の全14公民館で実施を予定で浦内公民館は11か所目。今後は船浦、美原で開催される。