8月1日午前10時から八重山保健所玄関で沖縄県食品衛生月間キャンペーンの出発式が行われた。栄養士会、調理師会など食品に関わる各機関から参加する約30人が、用意した横断幕を前に集合。これは全国的に8月1日から31日まで食品衛生月間として食中毒への警戒を強めるために実施されるキャンペーン。
冒頭、八重山保健所所長は、沖縄県は8月に限らず食中毒は年間を通して発生し、この時期は特段の注意が必要と述べ、昨年の食中毒件数が、全県で411件と、平成27年に比べて倍の数値となっていることを指摘して、取り組みの大切さを述べ、この日、これからマックスバリューやいま店とサンエー石垣店、タウンプラザかねひで店の3店舗で、巡回とチラシ配布を実施することを述べていた。(ちなみに八重山管内では4件27人)
今回は、八重山農林高校3年生の生徒3名が参加。その中の一人、一日監視員に指名されたアグリフード科の西野勇馬君は、「食品の衛生について学習しています。今日はよろしくお願いします」と、出発式で挨拶をしていた。
高校生グループは、マックスバリューやいま店を巡回。西野さんと、ライフスキル科の前盛香穂さんとフードプロデュース科の上江洲真央さんらは指導員として腕章をつけ食品衛生の現場を見回った。
西野くんは「賞味期限の40日前のものを大勢でチェックしているのを知り、しっかり管理されていると思いました」と感想を述べていた。
巡回のあとは、手洗いの仕方を学び、軽い手洗いでは菌が残ることを、菌を検知する装置で学習。そのあとは、店の外に出て、チラシ配りをして、食中毒への警戒を店を出る人へ訴えていた。
(流杉一行)