農林土木水産は、一般土木と違い、農業関係者が耕作中あるいは畜産現場が隣接するなど、工事の際に様々な影響が、経済活動へ及ぶために、周辺農家あるいは漁業者との調整がまず大切となる。
農業土木では、季節によって、その現場の状況も変化する。大量の雨が降る時期、また普通の降雨でも地理的な理由で雨水の流れ込みが異常に多くなるエリア。その土地の地理的な条件や、季節でどうなるか、まさに地勢全般で各地区の島の状況が分かる必要が出てくる。もちろん水産土木も、同様に天候や出漁のタイミングなど漁業者への影響を先読みして、調整を図る作業が発生する。工事に際しての個人事業体との信頼関係は重要である。
7月25日午前10時から県合同庁舎(元八重山支庁)4階八重山農林水産振興センター(竹ノ内昭一所長)で平成29年度八重山農林水産振興センター優良建設業者の表彰が行われた。これは平成29年度の八重山農林水産振興センター優良建設業者等表彰審査会で平成28年度工事地区を対象に審査され決定されたもの。
優良建設業者として表彰されたのは3社。その代表取締役と優良技術者が表彰された。3社は、久部良漁港機能保全工事をした市内新栄町の知念土建(株)、白保地区耕土流出防止対策工事をした市内真栄里の(有)國光建設、みやらがわ第6区暴風施設整備工事をした市内新川の(有)大里建設。表彰されたのは、知念美香、高良新常、新里進、新里健支、大里光明、大里秀樹(敬称略)の6人。建設現場の周辺との調整をしっかりできるノウハウを持つ、地域密着型の建設業の姿がそこにある。
この日、6人は各自コメントを発表していた。受賞できたことへの関係機関、下請け業者との協力関係などに感謝して、今後も評価される姿勢で取り組むことを誓っていた。
(流杉一行)