7月22日午前9時から石垣市総合体育館メインアリーナで「サンゴの海がSOS!?サンゴをみんなで守っていこう 教えてさかなクン!ギョギョッとサンゴのひみつ」と題する環境省那覇自然環境事務所主催のイベントが開催された。
会場の総合体育館フロアには、イベントステージを設置したシンポジュウムコーナーを用意し、海の生物に触れられるタッチプールや、様々な海の生物のはくせいが用意されたコーナーに、サンゴに触れられるサンゴ水槽など、子どもが楽しめる多彩な展示コーナーが用意され、多くの家族連れで賑わった。また、サンゴに関する様々な機関がパネル展示を通してサンゴに関する環境保全の取り組みを紹介していた。
午前10時から11時半まではさかなクンと琉球大学名誉教授の土屋誠氏によるシンポジュウムが開催され、大型スクリーンに映像を映しながら、サンゴの生態や、今話題の白化現象について説明。さかなクンの問いかけに土屋教授が応える形で、わかりやすい対話形式で話されて、島そのものが、もともと生きたサンゴであった話がおこなわれていた。サンゴは、動物で褐虫藻という植物と共生して栄養をとっていることや、白化現象は水温が上がると褐虫藻がサンゴから出て、骨だけの姿だから白く見えること。また高温が一ヶ月続くと死んでしまうことなどが説明されていた。
装飾品に見られる赤いサンゴは、深海に生息するため、太陽光は届かず褐虫藻とは共生してないことも説明されていた。
シンポジュウム会場では、座りエリア、椅子エリア、立ち見エリアで親子がゆったりとサンゴに関する詳しい解説に耳を傾け、熱心に二人の話に聞き入っていた。
また、タッチプールにはコビヒトデ、アオヒトデ、ソデカラッパ、ハリセンボン、コクテンフグ、オオイカリナマコ、アカミシキリなど触れても安全な海の生物を展示。子ども達は熱心に生物に触れ、大いにはしゃいでいた。水槽に用意されたサンゴと魚や、ウミガメ、サメ、ウツボなどの海の生物のはくせい等に、子ども達は駆け寄ってじっくり眺めたり触れたりと、日頃見られない様々な生物に前に、たのしい一日を過ごしていていた。
午後3時まで開催されたこのイベントの入場者は1500人を数え、多くの親子がサンゴの大切さ、海の生物の命の大切さを学び、改めてサンゴの海を守る意識を親子で共有していた。
(流杉一行)