イリオモテヤマネコを学ぶ

 6月25日午前10時から、西表中野わいわいホールで西表野生生物保護センターによる「イリオモテヤマネコのくらしをのぞいてみよう」と題した講演会が開催され、島内の小中学生や地域の人々がヤマネコの生態や保護について学んだ。

 これは島内の小中学生、地域の人々を対象にしたもの。講師は東京慈恵会医科大学 鈴木直樹教授、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄 飯塚布有子獣医師、西表自然保護官事務所 杉本正太自然保護官の3名でヤマネコの生態や保護活動について解説した。

 ロボットカメラで撮影した映像や写真では、ヤマネコの狩りや縄張りを散策する様子などを中心に、ヤドカリを岩に打ち付けて殻を割るアカショウビン、カニのハサミを取り除くカンムリワシの様子など、ヤマネコ以外の生物にも触れていた。ヤマネコが顔を洗う写真には会場から笑みがこぼれていた。

 講演の中で鈴木教授は参加した児童生徒に対し「イリオモテヤマネコは世界的に注目されている。将来は、ヤマネコや他の生物の研究者、自然保護官などヤマネコ守る仕事を目指してほしい」と述べた。また、杉本氏はヤマネコの保護に関し、「ヤマネコの主な死亡原因である交通事故を防ぐために、スピードを出さず安全運転を心掛けてほしい」と注意を呼び掛けていた。

 質疑応答の時間では、児童生徒が積極的に質問をしており、強い関心を持っている様子がうかがえた。

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