20周年を迎えた船越ハーリー盛況

 5月29日、石垣島北部では北部漁友会が中心になって開催される船越ハーリーが今年も行われ、多くの入場者で会場は賑わった。

 選手入場の後、開会宣言がおこなわれ、北部漁友会会長の挨拶の後、今年は20周年を記念して、東の海で御願ハーリーを実施。その後、恒例のサバニを背負って西の海まで船を運んで、船で陸を越す「船越(フナクヤ)」を実施。「フナ、クヤ」「フナ、クヤ」のかけ声を掛け合いながら、2艘のサバニを移動。北部漁友会だけでなく、桃里漁友会や伊原間中学校の生徒も手伝い、大勢で船越を体験して、昔のウミンチュの苦労を分かち合った。

 この後、中学生体験ハーリーが行われ、富野中学校と伊原間中学校が競ったほか、体験ハーリーではたくさんの参加者が、ハーリー船を漕ぐ経験をしていた。この日は、伊原間近郊の海に関係する仕事をしているグループだけでなく、船越ハーリーに5年以上参加している伴ネットやいまチームや、初参加の八重山毎日新聞社チームなど地域外からの参加者や、交流11年目になる埼玉県白岡市からの訪問者のチームや、伴ネットやいまと交流ある東京の伴走グループ「伴々クラブ」のチームも参加。また、タイムを競う団体ハーリーや、漕ぎ手を5人に絞りこれもタイムを競みう五勇士ハーリーと、2種の競技にたくさんのグループが挑戦するなどして、ハーリー競技は大いに盛り上がった。その間、会場では伊原間保育所や明石幼稚園、明石小学校など近隣の幼稚園児や学童によるかわいい舞台も披露され、応援・観覧に会場は大いに賑わった。マグロ解体ショウやマグロのサシミの無料サービスにイセエビや魚の汁そばの400食分の無料そば提供やかき氷の無料提供など、会場は500人近い人で賑わった。

 団体ハーリーは、ヴィロフレンズが優勝、2位が八重山毎日新聞社、3位がみどりあやぱに。5勇士ハーリーはヴィロフレンズが優勝。2位はジーフリー、3位は伊原間公民館。最後の上がりバーリーは、北部漁友会が桃里漁友会を制して勝利を手にしていた。

(流杉一行)

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