4月22日午前10時から石垣島吉原海岸でビーチクリーンが行われた。
石垣ビーチクリーンクラブ(通称IBCC、佐藤紀子代表)主催のビーチクリーンで、この日は趣旨に賛同して、10名の個人が参加。また八重山環境ネットワークの事務局を担う石垣海上保安部からも9人が参加して、合計19名で吉原海岸の漂着ゴミを収集した。
午前10時から一時間を海岸からの収集に費やし、細かに拾い上げたゴミを約一時間かけて12種に分類し、ペットボトル11袋、発泡スチロール13袋、燃えないゴミ12袋、燃えるゴミ2袋、漁具2袋、ロープ1袋、電球蛍光灯1袋、割れ物1袋、びん2袋、缶1袋、危険物1袋、ブイ31個(浮き)のゴミ山ができた。
この日、参加した59歳女性は「今回で2回目の参加で、前回は伊原間で参加しました。千葉に住んでます。毎年1月から5月に石垣に居るので、機会があれば、ビーチクリーンに参加したいです。今回は地元の人が少ないのが残念です」と、石垣島出身のこの女性は、レンタカーで駆けつけた。吉原海岸の近くの山原(ヤマバレー)でマリンガイドを営む内藤嘉信さん(53)は個人的にも川平から大田までビーチクリーンをしていると述べ「今日は、風が強く天候も悪いので少ないと思いましたが、思ったより多い参加でした。ビーチクリーンは犬の散歩をしながらとか、ある種ライフスタイルに組み込む形がいいと思う」と、海ラブなどのイベントでは500人集まるが、通常にビーチクリーンに参加者が増えない実情を分析した。
この日は、石垣海上保安部の遠山純司(あつし)部長が八重山環境ネットワーク事務局員といっしょに参加。4月着任して初のビーチクリーンで「取り組むテーマのひとつでもある海の美化に力を注ぎたい」と述べ「ひとりひとりにビーチクリーンを広げていけば、八重山の海全体をきれいできる。そういう理想をもって取り組みたい」と抱負を述べていた。
代表の佐藤さんは、この日、集めたペットボトルから判明できるラベルにある番号から、どこの国かを調べて発表。中国82、、台湾20、ベトナム4、日本4、マレーシア3,韓国2と圧倒的に中国のものが多いのを発表。このデータは各国のビーチクリーンをする団体とも共有していくことを、述べていた。
なお、5月5日には米原海岸で海ラブによるビーチクリーンが10時から実施される。多くの参加を呼びかけている模様。
(流杉一行)