高齢者交通安全教室開催

 4月12日午前9時半から八重山自動車学校で高齢者交通安全教室が開催され13人の高齢者が参加。これは春の交通安全運動の一環で開催されており、高齢者の事故が多発しており、その対策として実施されたもの。

 冒頭、石垣市役所防災危機管理室の大浜武氏は、この講習は高齢者から運転免許を奪うものではなく、長く持ってもらうために実施されるもので、誤解しないでほしいと述べていた。

 また岡田武秘八重山自動車学校校長も挨拶に立ち、今年3月12日から施行された新法(
道路交通法改正)で、75歳以上の高齢者に医師の診断書が免許更新の条件になることが決まったことを紹介。これは早期に認知症の人を見つけて、未然に高齢者の事故をへらそうというもので、健康な人の免許を奪おうというものではありませんと、岡田氏も繰り返し参加者に訴えていた。

 この後、「どうしたら防げるの?高齢者の交通事故」と題して宮良高史指導員が講義。高齢者の事故の多発状況や、人口の高齢化の実情を説いて、認知症の早期発見の大切さを述べ、そのための10の質問を披露していた。八重山警察署の友利元和課長による交通安全講話のあと、危険運転の体験走行がおこなわれ、いかに事故をなくすか、その交通安全の大切さを体験も通して説いていた。

 この日、女性で73歳の参加者は、ふらっと来ただけで、真剣には考えたことはなかったと前置きしたあと、すごく勉強になりました。気を引き締めて運転したいと思うと述べていたほか、原付バイクを40年運転者してきた宮良高立さん(85)は「記憶を確認するのはいいことですね。」と、自分の記憶能力をもう一度再確認したいと、述べていた。


(流杉一行)

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