大浜で初願い

3月9日、石垣市大浜で初願いが行われた。午後1時から各御嶽での行事を終えて、午後2時、カースンヤーと呼ばれる拝所に神司と公民館役員23名が集結し、初願い行事を実施。

旧正月後に初めて行われる願い行事で、大浜公民館長の長浜寛氏は「字民の家内安全、一年の行事が無事終わること、そして農産物などの生(な)り物が健やかに成育することを祈願します。このあと、オーセ御嶽での行事があります」と述べ、神司が神の道と呼ばれる経路をたどりオーセに向かうと役員らは先回りして、車で移動。午後3時には拝所に皆入って行事に加わっていた。

この日の御嶽の神司は、崎原御嶽、黒石御嶽、水御嶽、船着き御嶽からで大石御嶽、大浜御嶽からは参加がなかった。この日、公民館では御嶽の神司がカースンヤーへ行くたびに足場の悪さを気にしていて、見かねた長浜氏らが海岸に敷き詰めたように転がる石を脇にどけて、海の砂を撒き、神司が歩きやすく配慮。この日、最初に入ってきた神司は配慮に驚いて、役員らにお礼を言っていた。神行事を大切にする大浜公民館役員らの姿勢が出ているようで、清々しい会場となっていた。

(流杉一行)

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