犬猫譲渡会が2月16日午後1時半から八重山福祉保健所玄関で実施された。猫4匹・犬8匹が参加して、新たな 飼い主を待つ形で開催された。今年度5回目となる犬猫譲渡会で、この日は子犬や子猫もゲージの中で愛嬌をふりまき、集まった20人ほどの希望者は、「可愛い」と思わず声がでるなど、会場には賑わいが溢れていた。入場した希望者はしばらく犬猫の様子を観察しながら、気になる性格のペット候補が見つかれば、係員に相談して、一時預かりの手続きなどをしていた。八重山福祉保健所としっぽの会が合同で主催するこの譲渡会では、収容された犬猫を飼いたい人へ譲渡する活動をするとともに、収容された犬猫が殺処分される現状を打破する活動を展開している。ペットの去勢・不妊手術を呼びかけるとともに、放し飼いにしないことを呼びかけている。つながれた犬に放し飼いの犬が交尾し子を増やすことで、無限に収容される犬猫が増えることになるためだ。
また、保健所では迷子の犬猫の情報や、捨てられて野生化している犬猫の目撃情報を募っている。飢えた状態から家畜や人的な被害を生むことを未然に防ぐだけでなく、捕獲してよい飼い主に出会える機会をつくることにも取り組んでいる。
夜に放つ首輪のついた飼い犬が群れて家畜に被害をもたらすケースは珍しくなく、被害者はほぼ泣き寝入り。それでも、夜の放し飼いをやめない飼い主がある実態は、長年の問題。牧場の番犬も去勢・避妊を進めたいと、担当者は犬猫が次々に捨てられていく実情を憂えていた。「飼い犬・猫がいなくなったり、放し飼いの犬・猫で困っている人は保健所まで連絡を」と、・電話0980ー82-3243 八重山福祉保健所まで。
収容したい犬・猫の情報を求めるとともに、同保健所で収容した犬・猫の情報をホームページ発信している。
(流杉一行)