芸能鑑賞交流会 インドネシア・バリ島と八重山

 10月1日午後1時半から石垣市民会館大ホールで、沖縄インドネシア友好協会による「インドネシア・バリ島と八重山」と題する音楽と芸能鑑賞交流会が開催された。

  これは、公益財団法人沖縄県国際交流・人材育成財団と一般財団法人りゅうぎん国際化振興財団より助成を受けての開催で、沖縄本島のバリガムラン&舞踊グループ「マタハリ・トゥルビット」と地元八重山の華千会與那國久枝八重山おどり稽古場道の協力によるもの。

 演目はバリ舞踊と八重山舞踊をテーマごとに交互に披露して、2種の舞踊を比較しながら鑑賞する形で、それぞれの違いと共通項を見比べることができる舞台となっていた。

 バリ舞踊はヒンズー教の寺院でのお祭りで披露されることから、八重山の奉納芸能のごと神への奉納が共通しており、その衣装の色彩は原色の赤や黄色を華やかに飾っている部分も共通しているとのこと。

 バリ舞踊は、スカルジャガット、チャンドラワシ、トゥヌン、ガムラン演奏リンディック、ルジャン・デワが披露され、八重山舞踊は、掃除かち、赤馬節、安里屋節、布織りユンタ、繁盛節と目出度節による世果報叶い、仲良田節が展開。

 最後は、この日集まった技術研修生として来日して八重山で仕事をするインドネシア人が、舞台に集合していっしょにインドネシアの童謡を会場の聴衆といっしょに歌うなど、大いに盛り上がって、インドネシアと八重山の舞台を通じての交流が行なわれていた。

 最後は、インドネシアの衣装に身を包むバリ舞踊の舞手と八重山の舞踊家がいっしょに六調節でカチャーシーが行なわれると、そこでバリ舞踊の舞手も県民に戻って、舞台のインドネシアの若者たちと、カチャーシーを舞う姿に文化交流のすばらしさを示していた。

(流杉一行)

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