ショウキズイセン開花

 9月30日、石垣島北部の平久保半島突端に近い平久保灯台のそばにたくさんのショウキズイセンの開花が見られた。聞けば2週間前から開花しはじめたという。

 ユリ科ヒガンバナ属で、八重山では9月から10月に開花。九州から南西諸島にかけて生息する。

 海岸沿いに繁茂する。ただ、ヒガンバナだけに花をつけているときは葉がなく、花がないときは葉しかない。いうなれば、花を見て葉を確かめる術がない。葉を見つけられないということは、開花していない時に葉を見て、その球根を見つけらないことになる。

 黄色い花はじつに見事で、緑の山野に映える。それが、広範囲に平久保灯台の駐車場西側に300本以上、可憐な姿で咲き誇っている。便所のすぐ裏や、灯台のそばから上に上がれる先に、黄色い花を見つけた。これまで見たことがなかっただけに驚きだ。

 山側へは立ち入り禁止の看板があるために、策を越えて身に行くことはできない。ショウキズイセンにまで近づけないが、便所の裏は、すぐそば。

 (流杉一行)

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