7月19日午前9時から米為(イヤナス)御嶽で登野城字会(平田勝男会長)による五穀豊穣と来夏世の豊饒を祈願するオンプールが開催された。
神司の祈願が行われた後、10時頃からは、登野城村の旗頭保存会22人と字会役員らが神司ら限定された人数で開会された。
挨拶に立った平田勝男会長は、神司から登野城の繁栄を神のお願いしたことを報告されたことを述べた後、米為御嶽に向かって祈願文を読み上げて登野城村の五穀豊穣を願っていた。
この後、神酒を頂きながら、祈願するミシャグパーシーが3組分行われて、独特な節とともに古謡で、会場を飾っていた。
ミシャグパーシの後には、平田勝男会長は今年10月に12年ぶりの結願祭が予定されていることを述べ、コロナ禍が収束に向かうことを願うと述べていた。
このあと、周囲に集まった人も神酒を配られて、乾杯の音頭で大勢が神酒を頂いていた。
高校生や一般人ら編成の太鼓隊による太鼓の奉納が行われて、法螺の音を高鳴らせ、鉦や太鼓の清楚な響きを御嶽に響かせると、豊年祭独特の雰囲気が漂って、来場者を喜ばせていた。
米為御嶽は、島に稲作を伝えたベトナム人兄妹の妹の墓で、毎年この御嶽での祭りを登野城字会はスタートに、豊年祭を実施してきた。
昨年同様にコロナ禍のため、巻き踊りなどが短縮されての開催で、来場者にはアルコール消毒をお願い。マスクをするように案内もして、コロナ対策に力を入れていた。コロナ前に比べて参加者も少ないながらも、自粛調での開催を徹底し、静謐に豊年祭が行われていた。
この後、午後からも四か字の各御嶽でオンプールが開催され、市街地の各所は規模縮小を下で、賑わいを見せていた。
(流杉一行)