石垣市長選告示

 2月20日は石垣市長選挙の告示の日。中山義隆石垣市長の任期満了にともなう市長選挙で、3期12年の現職経験をひっさげて、4期目を目指す中山義隆候補者に対し、保守と革新4団体から擁立を受けて元保守系市議会議員の砥板芳行氏が立候補し、島を2分する一騎打ちの市長選がこの日始まったことになる。

 自由民主党・公明党が推薦する中山義隆候補は、この日午前8時から出発式を、石垣港近くのホテル東横インの西側に選対事務所を設置してスタート。
 
 市長選で保守革新個人から合同で政策協定を締結して立った砥板芳行候補者は、午前8時30分には、ドラッグストア・モリの隣に設置された選対事務所前で出発式を実施。
 
 両陣営、後援会会長、選対本部長が挨拶したあと、足を運んだ支援する議員らの激励を受け、また同時に行われる市議会議員補欠選挙の候補者(砥板芳行市長候補とセットの大道なつよ候補・中山義隆市長候補とセットのいらぶ和摩候補)が挨拶を終えた後,市長候補者が挨拶に立っていた。

 中山候補は集まった支援者へ「12年間、石垣市発展のために力をお貸しくださりありがとうございます」とお礼を述べ、観光で順調だった3年前から、一転コロナ禍に見舞われたことに触れ「世界が新型コロナで厳しい状況の中、どのように打破するか。石垣市民に明るい未来・希望を与えることができるのがこの選挙の一番の争点である」とのべていた。

 また「市民の皆さんのお陰で日本一早くワクチンが打てることになった」として、沖縄県では2回目の最も高いワクチン接種率をあげたこと、また新規陽性者の数は少なくすんだことを述べ、今年に入ってオミクロン株による陽性者は増えているが、3回目のワクチン接種を進めることで、高齢者の陽性者が無症状・軽症で済んでおり、いまはまだ「医療崩壊を防ぐことができている」とし「今後、コロナに強いまち作りをしていきたい」と述べていた。

 また観光客を呼び戻し、経済を動かし,市民の皆さんの生活を元に戻します。学校の休校やクラブ活動ができなくて困っている子供たちの笑顔を取り戻したいとしていた。

 選挙には大義が必要という中山氏は「石垣市政を独善的といっている」ことに対し、「12年間、誰か一人が儲かるようなことは排除してきた」として、いかに石垣市を豊かにできるかを念頭に考えてきたとして、個人の利益を求める人たちが去ったと述べていた。そして「ここに集まる人は、石垣の未来を確実に前に進めるため、自分だけでなく、みんなが幸せになる石垣市を目指して動こうという志をもった人たちです。」「この選挙の大義、我が方にあります」と述べていた。

 最後に、「キャッチフレーズはシンイシガキ」とのべ,信じてひとつになるシンイシガキシ。前に進む「シンイシガキシ」。新しい石垣市をと、集まった支援者で「シンイシガキ」を連呼していた。
 
 砥板候補は、冷たい雨が降る中、参集いただきありがとうございますと、ねぎらい、「一部の経済界・組織の、市民不在の、声しか聞かない独善的な市政を終わらせるのか、市民の市民による市民のため市政をつくるのか。それが問われる選挙です。」と述べた。

 また「この独善的な市政が続けば、石垣島が壊れてしまう。そう思う市民が大同団結し、この選挙態勢を作っていただきました。ここに来るまで、言葉に表せないほどの皆様のご尽力があったこと、そして私たちは、歴史に残る市長選を行おうとしていること。かならす皆様の思いを実現し、新しい市政をつくってまいります。」 と述べ、

「石垣市の未来を、子供たちの笑顔があふれ、高齢者が安心して生きていける、そして世界がうらやむ石垣島、この島に生まれ、この島に来て本当によかった、この島にすむすべての方々がそう思える石垣島。それをつくる政策を130項目かかげました。ここに来るまで、8団体・個人から政策評定を結び、市民の声を聞き、政策をつくってまいりました。これをかならず実現します。」と、述べていた。

 そして、「チェンジ市政」を連呼していた。

 かくして、一週間にわたる市長選の火蓋が切られ、候補者はさっそく街に繰り出して、支援者とともに石垣島各地を巡り、有権者へアピールしていた。

(流杉一行)

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