4月8日午後2時から、石垣市石垣の南海山桃林寺で灌仏会(花まつり)が開かれた。
この日は、花園会(豊川敏彦会長)の会員ら約160人が、入場の際に体温を測り、手を消毒するなど、コロナ対策を万全にして集まり、境内は大いに賑わっていた。
鐘撞き堂で支度鐘・大鐘とされる鐘が鳴らされた後、本堂の縁で太鼓が鳴らされ、灌仏会の始まりを告げていた。
桃林寺住職の小林昌道導師の入堂からはじまり、まず御詠歌が10人の無相教会のメンバーにより鈴と鉦で息の合った音が会場に響き渡り、荘厳な歌声が流れていた。
この後、般若心経が全員で一斉に声を上げて読み上げていた。
浴佛偈(よくぶつげ)が3回唱えられると、花園会会長の豊川俊彦氏と無相教会会長の前盛喜美子氏が本堂の釈尊像に甘茶をかけていた。
小林昌道住職は、本堂から来場者に向けて挨拶した後、参拝者による甘茶かけがおこなわれ、2列に並んで、次々に小さなヒシャクで甘茶を仏像にかけていた。
なお4月8日は、日本ではこの日がお釈迦様の生まれた日とされているが、地方によっては5月8日とする場所がある模様。
一方、お釈迦様が生まれたルンビニ園はネパールで、ネパールでもお釈迦様が生まれた日を祝っているが、その日は5月の満月の日となっている。(希に4月の時もある模様)
お釈迦様は、インドのヒンズー教では、ビシュヌ神が人間界に転生しており、お釈迦様は9つ目の転生がとされ、ヒンズー教徒もお釈迦様を信仰するという。
(流杉一行)