第3回石垣島オーシャンビュー トレイルラン&ウォーク開催

 2月24日、第3回石垣島オーシャンビュー トレイルラン&ウォークが平久保半島を舞台に開催され、246人のアスリートが63キロランから6キロウォークの6種のコースから選んで、石垣島北部路を駆けたり歩いたりで、一日心地よい汗をかいていた。

 この日午前6時半の夜明け前、伊原間公民館前のスタートを切ったのは63キロ、32キロ、12キロのランの参加アスリート。

 前回までは、6種目の各競技ごとにスタートが実施されたが、今回は午前6時半と10時の2度に集約。20キロ、12キロ、6キロのウォークは10時スタートとなり、大勢でスタートラインにつく形となっていた。

 この大会の花は、63キロラン。フルマラソン以上の距離を、しかもデコボコ道どころか、砂地を走る過酷なコース。今回は19人が参加。その内、女性も5名が参加。走る強者が男女そろって石垣島を走り抜けた。

 午前中は生憎の天気で、雨が混じる天候だったが、時折あがる雨とともに心地よい風が曇り空下吹くと、アスリートは、走るにはよい曇りだったと述べていた。

 63キ男子の優勝は、斎藤邦彦(34)、第2位小山博之(40)、第3位山下和秀(39)
 同じく63キロ女子の優勝は、諸見里綾(34)、第2位は秋吉妙子(47)、第3位は鈴木華恵(37)。

 優勝した斎藤さんは「この大会にはプレ大会を含む4回すべて出場してきて、これまで2度2位で、今回念願の初優勝を飾れました。すごくうれしいです」と、優勝を喜んでいた。

 女子優勝の諸見里さんは、「今年の30キロトレイルマラソン伊是名大会で優勝しており、今年2度目の優勝です。トレイルマラソンに、はまりそうです。否、はまってますね」と、笑顔で感想を述べてくれた。

 運営の責任者の喜久里忍氏は「トレイルランやウルトラマラソンなどの長距離のマラソンは割合50代の完走率が高いです。そこは人生経験からくる生きる厳しさを知る50代だからこそ、長距離の厳しさに耐える粘りが、備わっているゆえだと思います」と、参加者に20代がいない傾向の理由を述べていた。

 開催地域への振興と、自然環境を大切にするポリシーをもつ、石垣島トレイルラン&ウォークは、この3回目から完全マイカップ持参による大会とし、また大会の次の日に行われてきたビーチクリーン活動を、大会の公式イベントとして位置づけ、取り組むことをスタート。

自然にやさしく、開催地への地域貢献を念頭に、地道に取り組まれているこの大会は、進化し続けている。

 この大会は、6キロのコースなど、楽しく家族で参加でき、かつ63キロというとてつもない長い距離に挑戦もできる幅広い層が参加するスポーツイベント。

しかも地域の食材でつくる食事や、民泊などの地域とのつながりも目的にする大会は、マス観光に対する地域サイズの観光として、一部の自然愛好者から大いに注目されている。

 (流杉一行)

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